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ココログ
ブログ:ココログ
2006年8月25日 (金)
第6話 道又力氏の選んだセリフは

第6話 道又 力氏「エレベエタア」 
 
 
道又 力氏の選んだ名解答(セリフ)はこちら・・・ 
 
 
花巻市「ぴろ」さん 
 
 
「さわったのって、啄木」 
 

 
道又 力氏選評:
 
 
 
これが正解! 
 
「小奴といひし女の やはらかき 耳朶(みみたぼ)なども忘れがたかり」。 
 
釧路で新聞記者をしていた啄木が、馴染みの芸者小奴を詠んだ歌です。 
 
ここから耳たぶをさわる幽霊という発想が生まれました。 
 
他にも沢山、正解の方がいらしたため、先着順で決めさせていただきました。 
 
 
 
 
 
次は道又力氏が最後の最後まで悩んだセリフです 
 
 
盛岡市「はなだだいすけ」さん
 
 
「借金のカタにしようとしたのは啄木」 
 
 
ホラーですねえ! 
 
生前は借金をしまくった啄木。地獄の沙汰も金次第とか。 
 
あの世でも何かお金の必要な事情があるのでしょう。 
 
それにしても耳たぶを借金のカタにしようとするなんて・・・恐い、恐すぎる! 
 
 
 
盛岡市「豆栗苺」さん
 
 
「さわっていたのは、主筆気取りで百二十歳の石川啄木」 
 
 
長生きしていれば! 
 
天才薄命。啄木は二十七歳の若さで亡くなりました。 
 
もし生きていれば今年で百二十歳。 
 
孫どころか曾孫に囲まれ、文化勲章でも貰っていたりして。 
 
えっ、そんな啄木なんて見たくない? 
 
 
 
盛岡市「自意識過剰」さん
 
 
「引っ張ったのは、わたしに惚れた啄木」 
 
 
勘違いですって! 
 
耳たぶをさわられた若い女性社員は、ダイエットのため滅多にエレベーターは使わないという設定です。 
 
容姿を人一倍気にして、それなりに自信もあるのでしょう。 
 
でも、そんな女性に啄木は惚れませんよね。 
 
 
 
盛岡市「とんとん」さん
 
 
「さわったのは、かつてお寿司屋に間借りしていたという石川啄木」 
 
 
マニアックだなあ! 
 
スポンサーが回転鮨「清次郎」さんなので、寿司屋をネタにするとは心憎い。 
 
啄木は小樽で、煎餅屋の二階に間借りしていました。 
 
その店は現在、寿司屋になっているそうです。 
 
だけど何でそんなことまで知っているんですか?
 
 
 
※お詫び 
 
文中出てくる啄木の「啄」の字ですが、点が足りません。パズル事務局のブログ担当者が探せないのか、パソコンにない字なのか、「たくぼく」と打って変換すると『「啄」木』になっちゃいます。 
 
違っているのは承知しているのですが、担当者ごときのレベルでは文字を直せませんでした。お許しください。 

第5話 松田十刻氏の選んだセリフは

第5話 松田十刻氏「浮遊する幽霊」 
 
 
松田十刻氏が選んだ名解答(セリフ)はこちら・・・ 
 
 
盛岡市「めいぽーる」さん 
 
 
「ラジコン付きのミニパラグライダーに蝶を入れて窓から出したんだ」 
 

 
松田十刻氏選評:
 
 
 
まさにこの通り 
 
文章の中に出てくる「パラグライダー」という言葉に気付き、(小型エンジン付きの)ミニパラグライダーを登場させたことが決め手になった。 
 
会話としては物足りないが、文章に出てくる具体的なものを使っている。 
 
 
 
 
次は松田十刻氏が最後の最後まで悩んだセリフです 
 
 
宮古市「ムックの父ちゃん」さん 
 
「ラジコンの飛行船で外に標本を運んだんだね。今回が何度目かな?」 
 
 
最後まで悩みました 
 
ガスの抜けた青白い風船とは何か、というのがポイントの一つ。 
 
そういう意味では、「ラジコン」「飛行船」という具体的な言葉が出ていた。 
 
「今回が何度目かな?」という一文も利いている。 
 
 
 
山田町「ブーブー」さん
 
 
「エアバッグにヘリウムガスと発信機を小細工して五階から放ったね」 
 
 
発想が面白い 
 
「エアバッグ」と「ヘリウムガス」という具体的な名称が出てくる。 
 
エアバッグが使えるかどうかは別にして、自分なりにイマジネーションを広げているところが良い。 
 
イマジネーションという意味では、これが採用作品になってもおかしくない。 
 
 
 
ニューヨーク市「ゴルきち23」さん
 
 
「『ラジコンでお濠さまよう夜の蝶か』・・・」 
 
 
ユーモアがある 
 
気の利いたジョークも含まれている。何となく川柳調でもある。 
 
面白いけれども、謎解きに具体的な記述があれば良かった。 
 
 
 
盛岡市「びーず」さん
 
 
「飛べない蝶を飛ばすためにラジコンパラグライダーを使ったんだ!」 
 
 
惜しい 
 
ラジコンパラグライダーという具体的なものは出てくるが、もうひとひねり欲しかった。 
 
ガスの抜けた青白い風船がイメージしにくい。

第4話 平谷美樹氏の選んだセリフは

第4話 平谷美樹氏「盗まれた原稿」 
 
 
平谷美樹氏の選んだ名解答(セリフ)はこちら・・・ 
 
 
北上市「青い空」さん 
 
 
「これはネタの出来を確かめる為に起こした騒ぎですよね?上出来」 
 

 
平谷美樹氏選評:
 
 
 
心優しさがとてもイイ 
 
ぼくの担当編集者ならきっと、こう言ってくれると思います。 
 
おバカな作家をいたわる心優しさがとてもイイです。 
 
 
 
 
次は平谷美樹さんが最後の最後まで悩んだセリフです 
 
 
山田町「ブーブー」さん 
 
「今の出来事を24時までにまとめて下さい。金ヶ崎より、ネタが先」 
 
 
思わず笑いました 
 
たぶん、こう言うだろうと思われる担当編集者がいます。 
 
その表情まで見えてくるようで、思わず笑いました。 
 
 
 
宮古市「葉月」さん
 
 
「もう試験は終わりましたよ。後は書いて頂くだけ」 
 
 
編集者の必須テクニック 
 
おバカな作家のしでかしたことを怒りもせず、もちあげて書かせるというのは、編集者の必須テクニックなのです(笑)。 
 
 
 
二戸市「ジョニー」さん
 
 
「何を言っているんです。今ここにミステリー作家が誕生したの」 
 
 
作家というものは、おだれられて育つもの 
 
あの程度のトリックにこの言葉は持ち上げすぎですが、作家というものは、おだてられて育つものです(笑)。 
 
 
 
盛岡市「まのっち」さん
 
 
「題して『盗まれた原稿』。先生、今の出来事を書けばいいん」 
 
 
洒落た言い回しです 
 
オーソドックスな答えながら、洒落た言い回しです。 
 
最後のオチになるセリフは、やはり洒
落た言い回しでキメたいものです。

第3話 斎藤純氏の選んだセリフは

第3話 斎藤純氏「地下道のシャコンヌ」 
 
 
斎藤純氏の選んだ名解答(セリフ)はこちら・・・ 
 
 
雫石町「かんじめや」さん 
 
 
「私の店にぴったりの曲、ありがとう」 
 

 
斎藤純氏選評:
 
 
 
ぼくの好みです 
 
こういう洒落たことを言いそうな女性だと思います。 
 
この短いセリフで、状況設定のすべてが想像できるのではないでしょうか。 
 
フランス映画のように含みを持たせたセリフまわしやエンディングがぼくの好みです。 
 
 
 
 
 
次は斎藤純氏が最後の最後まで悩んだセリフです。 
 
 
盛岡市「きょんきょんNo.1」さん 
 
「あなたの演奏を必ず聴くために、ここのウエイトレスになったの」 
 
 
説得力があります 
 
これはまったく考えていない設定でしたが、説得力があります。 
 
パッとみた瞬間に迷わず選択しました。 
 
 
 
盛岡市「みず」さん
 
 
「私の作る料理にとても合う演奏家をみつけたから おまねきしたの」 
 
 
これはとても優れている 
 
これはとても優れていると思いました。優秀作に選んだ作品と最後まで悩んだ一編です。 
 
もし、二作受賞可能ならば、これも選びました。 
 
 
 
盛岡市「ビジネスライク」さん
 
 
「はい、今日の出演料よ。」 
 
 
思わず吹きだしてしまいました 
 
思わず吹きだしてしまいました。楽しんで考えられたことが伝わってきます。 
 
迷わず選びましたが、こういう変化球は残念ながら直球を前にすると弱いです。 
 
 
 
二戸市「中野」さん
 
 
「あなたはこの店のオーナーの顔も知らないの。」 
 
 
大いに「あり」 
 
これも大いに「あり」だと思います。最後は結局、好みの問題になってしまいます。 
 
作者がぼくじゃなかったら、これが選ばれていたかもしれません。

第2話 北上秋彦氏の選んだセリフは

第2話 北上秋彦氏「ゼロの偽装」 
 
 
北上秋彦氏の選んだ名解答(セリフ)はこちら・・・ 
 
 
 奥州市「ちゃおちゃお」さん 
 
 
 「久保鏡子の車には何人乗っていた?」 

 
 
北上秋彦氏選評:
 
 
 
やはりこれしかないかな 。 
 
僕の感覚に当てはまる解答はこれしかなかった。 
 
前後の文章をきちんと理解したうえでセリフを考えている。 
 
 
 
 
 
次は北上秋彦氏が最後の最後まで悩んだセリフです 
 
 
陸前高田市「柚子」さん 
 
「国産車には五人もの人間が乗っていたんだぞ」 
 
 
最も近い解答。 
 
最後まで「ちゃおちゃお」さんと争った作品。 
 
ここでは、「国産車」を「久保鏡子の車」にすべきだった。惜しい。 
 
 
 
滝沢村「とっぽ」さん
 
 
「事故は交差点で起きたんだ」 
 
 
解答の中で多かったものの一つ。 
 
しかし、タイヤ部分が路地にあってもノーズ部分は前に出ているはず。 
 
交差点に出て接触したのであれば、外車に残るキズは逆に低くなければならない。 
 
 
 
一関市「こゆぎんママ」さん
 
 
「ブレーキを踏めば車の前側は沈む、バンパーの位置は下がるはず」 
 
 
物理運動の法則で言えば確かにそう 
 
だが、これは伏線から謎を解くミステリーであり、文中、急ブレーキには一言も触れていない。 
 
 
 
東京都「ファンファン」さん
 
 
「おばさん五人のヘビー体重はポンコツ車を押し潰しているはずだ」 
 
 
面白い。 
 
志摩平蔵というキャラクターを知り尽くしているかのようなセリフであり、長編であれば間違いなく採用している。 
 
ただし、短編なのでその後に続く文章にそぐわない。 
 
意外な解答として選びたい。

第1話 菊池幸見氏の選んだセリフは

第1話 菊池幸見氏「魂の記憶」 
 

菊池幸見氏の選んだ名解答(セリフ)はこちら・・・

 
 
 盛岡市「てぃがー」さん 
 
 
 「やっとあえましたね」 
 

 
菊池幸見氏選評:
 
 
 
シンプルイズベスト! 
 
短いセリフに思いが凝縮されています。 

近い答えはいくつかありましたが、余計なセリフがくっついていて残念。 

私を唸らせるような一言だったら選んだと思うのですが。 

「会う」や「逢う」の表記にもかなり悩みましたが、ここはあえてひらがながいいのかなと。
 
 
 
 
 
 
こちらは菊池幸見氏が最後の最後まで悩んだセリフです 
 
 
「ネコニャン」さん 
 
「やっと逢えました・・・今度逢いにまいります」 
 
 
これぞまさに輪廻転生! 
 
次の輪廻をはっきりと口にしているわけで、なかなかスゴイ。 
 
老婆の思いが伝わってきます。同様の回答はいくつかありましたが、一番スッキリしていました。 
 
ただやはり「今度逢いにまいりますね」という風にやわらかくした方が、老婆のセリフとして強く伝わってくるような気がします。 
 
 
 
矢巾町「Re田園狸之介」さん 
 
「おじいちゃん、私は幸福でしたよ」 
 
 
なるほど、これもあり! 
 
実はこのパターンの回答がかなり多かったんです。一番多かったかもしれません。 
 
心配して輪廻転生してきた肉親に、自分のこれまでの人生を報告する。 
 
幸福でしたという一言の重さが伝わってきますね。
 
 
 
北上市「ちみこさん」さん
 
 
「約束どおり、私の孫の結婚を祝いに来てくれたんですね」 
 
 
そんな約束をしてたとは! 
 
なるほど、だから輪廻転生したのか。 
 
私は老婆を単なる列席者として設定していました。 
 
そうなると主人公の友人が子孫?それとも新婦が子孫? 
 
いや血の繋がりは無いわけだから、いわば「魂の子孫」。 
 
うーむ、これで短編がまた一本書けるぞ。 
 
 
 
長野市「ブナの森」さん
 
 
「ずっと怖かったよ、古井戸の死体の事は誰にも話さなかったよ」 
 
 
ひぇーーー、こ、怖い・・・。 
 

まったくの想定外。 
 
そうか、孫が誰かに口外しないか気になって輪廻転生したのか。 
 
それとも孫が共犯者だったりして。 
 
うわーっ、こんなセリフが浮かぶなんて、あなたはかなりのホラー小説マニア?

2006年8月24日 (木)
こちらパズル事務局 その⑫

大変ながらくごぶさたしております。パズル事務局です。 
 
 
もう見てくれる方もいないでしょうね。なんせ1カ月もほったらかしです。 
 
 
さて、今さらながら舞い戻ってきたのには理由がございます。 
 
 

おかげさまで、岩手日報創刊130周年記念企画「あなたが作るミステリー『パ・ズ・ル』」も好評のうちに幕を閉じることができました。 
 
 
 
『パ・ズ・ル』の答えは岩手日報紙面でだけお知らせします
 
 
 
という「あざとい」とも思える戦略にも、皆さまは不平不満を述べられることもなく、淡々と新聞をご購読下さいました。 
 
 
ありがとうございます。 
 
 
 
しかし、ここ最近になりまして、いささか問題が発生いたしました。 
 
 
あれだけ豊富にあった創刊記念特集号ですが、皆さまの購入のお申し込みが多かったため、在庫が危うくなってきております。 
 
 
今後お申し込みを受けても、現物がない、という事態となりそうです。 
 
 
そこで・・・・・ 
 
 
このブログで、今さらではありますが、選ばれたセリフをご紹介しようと考えました。 
 
 
いえね、だって新聞がなくなりそうなんですから・・・ 
 
 
本当は新聞の発表だけで終わりのはずだったんですから・・・ 
 
 
というわけで、次回より1話ずつ、正解のセリフと「惜しかった」というセリフをご紹介します。今さら見ている人がいるかどうか心配ですが、幸いにして気がついたあなたはラッキーです。

2006年7月24日 (月)
こちらパズル事務局 その⑪

「あれ?まだやってるの?」と思われている方もいるのでしょうね。そうです。まだ営業しています。 
 
 
とは言え、もう新しいパズルはありませんし、差し上げたい賞品もありません。 
 
 
ただ、創刊130周年を迎え、 
 
 
「『パ・ズ・ル』の発表は7月21日の紙面で!」 
 
 
とご説明して、それきりとなりましたので、投稿した中には、岩手日報を購読されていないために、ご不満をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。

 
 
「何だよ!ここまで来て最後は新聞を買えっていうこと?」 
 
 
なんて思っている方もいるでしょう。 
 
 
 
はい!その通りです!やはり新聞社ですから!! 
 

 
変な例え方になりますが、われわれは本来、がんこに昔の味を守る 
 
「老舗のラーメン屋」 
 
のようなものでして・・・。なので、最後には昔ながらの味を守ったラーメンを皆さんにぜひ食べていただきたかったのです。 
 
 
今回の試みは、その老舗のラーメン屋が創業記念日のために作った特別メニューみたいなもんでした。 
 
「季節限定!こだわりの塩ラーメン」とか、 
 
「今しか食べられない!100食限定、とんこつラーメン」 
 
という感じでした。 
 
 
幸いにして、お店には行列ができて、この限定メニューは成功しました。 
 
 
でも、それはあくまでも限定メニューです。「じゃあ、これからは限定メニューをメインにしてやってみよう!」とは、われわれは考えておりません。 
 
 
 
インターネット限定の応募。IBC岩手放送や「こむぞう」とのコラボレーション。ブログ。確かに新聞社としては、このような試みは大きな意味がありましたし、皆さんから支持を得られたことは、大きな喜びでした。 
 
 
でも、これも母体となる新聞あってこその試みです。最後まで新聞に頼らないやり方、というのは新聞社のわれわれとしては取るべき手法ではないと考えました。 
 
 
ブログを見てくれて、ポッドキャスティングも聞いてくれて、投稿もしてくれたのに、新聞は読まないなんて、あなた・・・。まるで、盛岡に観光で来ていながら、わんこそばも、盛岡冷麺も、じゃじゃ麺も食べずに帰るようなものじゃありませんか。 
 
 
 

その点はぜひご理解下さいませ。 
 
 
 
岩手日報の創刊記念日に作られた新聞は、まだじゃっかんの余裕がございます(「笑点」に出演されていた林家こん平師匠のカバンのようです)。 
 
 
価格は送料込み・消費税込みで192円!ぜひお買い上げ下さいますようお願いいたします。 
 
 
お申し込みは、岩手日報社販売局まで電話かメールで。 
 
メール・アドレスは hanbai@iwate-np.co.jp

住所、氏名、郵便番号、電話番号ともに「7月21日付朝刊1部希望」とご記入の上、お申し込み下さい。 
 
また、電話はフリー・ダイヤル 0120―24―0840で受け付けています。 
 
※お申し込みの際、ご連絡いただいた個人情報につきましては、新聞送付先としてのみ使用いたします。 
   

2006年7月21日 (金)
パズル参加作家 選考後の感想

7月21日、岩手日報は創刊130周年を迎えました 
 
 
岩手日報創刊130周年記念「あなたが作るミステリー『パ・ズ・ル』」
にたくさんのご応募をいただき、ありがとうございました。 
 
 
パソコンや携帯を使っての投稿、IBC岩手放送や人気ポッドキャスティング『こむぞう』とのコラボレーション、そしてブログ・・・。紙を媒体として、情報を読者に届ける当社としては、どれもが新しい試みでした。 
  
 
おかげさまで岩手だけに限らず、日本全国、海外からも数多くの応募がありました。とても嬉しく思っています。 
 
 
応募された作品はすべて、それぞれのストーリーを書いて下さった作家の方々に審査していただきました。そして、それぞれたった一つの作品が選ばれました。 
 
 
作家の方々が、応募作品を選考後、どのような感想を持ったのか、聞いてみました。 
 
 

第1話 菊池 幸見さん 
 
 
わりと答えやすいセリフを空欄にしましたので、けっこう予想していた通りの答えが多かったですね。 
 
それでも一生懸命考えてくれた跡がうかがえてうれしかったです。 
 
あとはセリフとしての適切さで選びました。問題としたセリフは作品の重要なオチにつながる部分でしたので、そこはハッキリと書いて、別の部分を出題すれば良かったかなと少々反省もしております。 
 
こういう企画も楽しくていいですね。自分にとっても勉強になりました。 
 
 
第2話 北上 秋彦さん 
 
 
皆さん、一生懸命考えてくれた。これほど近い答えを多数出してもらってうれしいというか、悲しいと言うか・・・・・・。 
 
選考基準は、セリフとしてのリズムや前後のつながりがどうかというのがポイントだった。 
 
なぜ「ゼロ」になるか、というところまで言わせている作品が多かったが、あの時点でそこまで言う必要はなかった。 
 
普段ファンレターはあまりもらうことがないので、読む人によっていろいろなとらえ方があることを知った。 
 
伏線の出し方など、これから自分が書く上で大変勉強になりました。 
 
ありがとうございました。 
 
 
第3話 斎藤 純さん 
 
 
こんなにたくさんの投稿をいただけるとは、正直、思ってもいませんでした。字数をはじめ、盛り込む内容など制約が多く、苦労しましたが、報われたように思います。 
 
また、内容に関しても、身近な場所を舞台にした洒落た音楽小説という好評をちょうだいしました。楽しんでいただけて嬉しいです。 
 
さて、出題についてですが、彼女はこの店の関係者あるいはオーナー(父がここの経営者などを含む)で、このコンサートも彼女が企画したという想定で書きました。 
 
お寄せいただいた投稿のほとんどが、そういう内容でした。でも、そのことをいかに伝えるかが、この設問のポイントです。 
 
小説ですから、表現や言い回しの工夫が必要です。その点に留意して選びました。 
 
 
第4話 平谷 美樹さん 
 
 
「短編ミステリーを書いてください」と依頼を受けたときは、<SF作家平埜>と同様に、かなり困惑しました。 
 
書き終えてからは、果たしてどれだけの投稿作品があるだろうかと不安でした。 
 
しかし、スポンサーさんの豪華賞品のおかげで、沢山の応募があったのでホッとしています。 
 
ページ数や行数の関係で、ぼくの解答はかなりあっさりしたものでしたから、選考は「こういう風に書きたかったな」というものを選びました。 
 
本当は、ぼくが考えつかなかったようなオチを期待していたんですけどね。 
 
 
第5話 松田 十刻さん 
 
 
短い期間でこれだけ応募してくれるとは驚きました。 
 
答えもラジコンまでは多くの方々が出してきたが、青白い風船の正体とは何か、「この」「あの」といった代名詞ではなく、具体的に表現してほしかった。 
 
気の利いた会話もあったが、トリックの解明にはなっていないものもありました。 
 
この「パ・ズ・ル」企画では、インターネット社会における新聞とインターネットとの関係に可能性の広がりを感じた。岩手日報がこのような企画をしたことに意義があり、画期的なことだと感じた。 
 
読者とのキャッチボールもうまくいったのではないでしょうか。
 
 
第6話 道又 力さん 
 
 
競作は刺激があって楽しいですね。でも、掲載順は僕が一番最後だったから、他の作家と思い切り比較されてしまって、それがちょっと辛かったかも。 
 
あと原稿用紙5枚では短すぎますよね。次回は、せめて15枚は欲しいです。 
 
例えば、岩手の偉人の中から各自が1人を選び、その生涯最後の一日を描くという企画はどうでしょうか。 
 
となると、スポンサーは葬儀屋さんとか墓石屋さんかな・・・。 
 
 
 
※選ばれたセリフは、7月21日付、岩手日報の紙面でお知らせしています。新聞をご希望の方は、岩手日報社販売局へメール、電話等でお申し込みください。1部110円、郵送料82円、計192円です。
 
 

2006年7月20日 (木)
こちらパズル事務局 その⑩

岩手日報創刊記念日まで残すところあと1日となりました。 
 
こちらはパズル事務局です。 
 
 
長らくお楽しみいただきました岩手日報創刊130周年記念企画「あなたが作るミステリー『パ・ズ・ル』がついに完結いたしました。いよいよ明日発表です。 
 
 
ジグソー・パズルに例えるならば、それぞれの小説でポッカリと穴の開いていたパズル(小説)の最後のピース(セリフ)が、皆さんのおかげでついに見つかったわけです。たくさんのご応募ありがとうございました。 
 

うまくおさまらず、惜しい、と思うようなピースもたくさんありました。サイズは合っていそうなのに、ちょっとだけ形が違うとか、形は合っていても模様がちょっとだけ違っていたり・・・。 
 
 
それぞれのパズルに埋めるべきピースは一つなのですが、普通のジグソー・パズルと違う点は、残ったピースは一つだけではなく、たくさんあったことです。しかも、どれもピッタリ合いそうなピースばかりです。作家の方たちも選び出すのに悩んでおられました。 
 
 
 
 
インサイダー取引になるので、応募こそ控えていたものの、事務局の私は、自分なりにセリフを考えておりました。 
 
 
自分なりに一生懸命考えたので自信満々です。「ふふふ、きっと俺のが一番だろう」と一人ほくそえんでおりました。 
 
 
品のない例えですが、あれですよ。競馬の馬券買うようなもんですよ(品がないですね)。 
 
 
自分なりに一生懸命考えて、馬券を買うわけですが、買った時点では、もう完璧だと思っています。 
 
 
で、これでもうけたらその後どうしようか、まで考えていたりします。 
 
 
で、当然のごとく外れます(私はですよ!)。そこで、あらためて気がつくわけです。 
 
 
「ああ・・・・・・この馬は重馬場に弱かった・・・」 
 
 
「ああ・・・・・・この騎手では相性が悪いのか・・・」 
 
 
「ああ・・・・・・調整がうまくいっていなかったのか・・・」 
 
 
(これを読んでいる競馬ファンの方の中には「んなことを考えているから外れるんだ!」という方もいらっしゃるでしょうね・・・) 
 

大変品のない例えでしたが、この『パ・ズ・ル』でも同じことを感じました。 
 
 
 
 
で、選ばれたセリフを読んで思ったわけです。 
 
 
「なるほど、これはかなわない」と・・・。 
 
 
かくして、選ばれるべくして選ばれた珠玉のようなセリフばかりが勝ち残りました。 
 
 
 
 
でも、応募したのに選に漏れた方の中には納得されていない方もいるかもしれません。 
 
 
「そんなことはない!やっぱり俺のが(私のが)一番に決まっている!」 
 
 
という方もおられるかもしれません。 
 
 
 
そんな方は、7月21日付の岩手日報記念特集をぜひお読みいただきたいと思います。 
 
 
作家の方が選んだセリフ・一作品と、最後の最後まで候補にのぼった数作品が、なぜ選ばれ、なぜ選に漏れたかという理由とともに掲載されています。 
 
 
 
すみませんが、ここでは一切発表しません
。 
 
 
 
 
「あざとい!」
 
 
 
と思われるかもしれませんが、発表は岩手日報紙上でのみ、行います。 
 
 
なので、岩手日報を購読していない方は、1部でいいから新聞を買ってね! 
 
 
このブログ内で受け付けていた「特集号特別販売」は19日で締め切りましたが、引き続き、ご希望の方にはお売りいたします。 
 
1部110円、郵送料82円、計192円 
 

となっています。せっかく縁あって応募してくださった皆さん、そして岩手日報を購読したことがない、という皆さん、 
 
 
「ま、ここまで付き合ってきたから、1部ぐらい買ってやっか」 
 
 
 
ということで、ぜひよろしくお願いします。 m(_ _)m 
 
 
 
 
※岩手日報社販売局まで電話、メール等でお申し込み下さい。 
 
メール・アドレスはhanbai@iwate-np.co.jpです。 
 
住所、氏名、郵便番号、電話番号とともに、「7月21日付朝刊1部を希望します」と明記して下さい。 
 
なお、ここでご記入いただいた個人情報は、新聞を送付する際の送り先としてのみ使用いたします。 
 
代金のお支払は、郵便振替用紙を同封しますので、最寄の郵便局よりお支払下さい(送金手数料はかかりません)。 
 

2006年7月15日 (土)
検証!「わんこ三銃士」は何杯食べたのか?

Photo_20 人気ポッド・キャスティング『こむぞう』の3人が、7月1日、盛岡・東家本店でわんこそばに挑戦したことはすでに触れた。 
 
 
しかし、パズル事務局Bの軽はずみな発言がきっかけとなり、その後、 
 
「『こむぞう』の3人は、実際は何杯食べたのか?」 
 
という問い合わせが数多くパズル事務局に寄せられることとなった。 
 
 
 
今、岩手では、 
 
 
サッカーのワールド・カップ決勝で、イタリアのマテラッツィ選手に頭突きし、退場処分となったフランスのジダン選手は、果たして何と言われたのか? 
 
 
という話題より、ホットな話題となっている。 

 
 
公式記録は366杯だったが、果たしてこれが間違いないものなのか?われわれパズル事務局は、事実を検証すべく調査を開始した。 
 
 
 
訪れたのは、「国際わんこそば連盟」。世界にわんこそばを普及することを目的とした国際組織だ。岩手に本部を置き、東京、大阪、ニューヨーク、ローマ、ロンドン、パリ、ジュネーブなどにも支部を持つ。会員数は未知数だ。 
 
 
事務局長の側葉椀子(そばは・わんこ)さんに話を聞いた。 
 
 
―今回の『わんこ三銃士』の食べた数が論議を呼んでいる。公式記録は366杯だが、パズル事務局で数えた数字と差がある。連盟ではどう考えているのか 
 
 
「『わんこそば』はゴルフと同様 
 
 
紳士・淑女の競技 
 
 
といわれています。公式な大会なら別ですが、個人で行うわんこそばの場合、その記録は 
 
 
自己申告となります。 
 
 
アマチュア・ゴルフでのスコアと同様にお考え下さい。記録は自分で申請するもので、他人がとやかく言うのはマナーに反します」 
 
 
―しかし、多くの人が見ていましたし、その数字も鮮明に記憶しています 
 
 
「それは、ついこの間の出来事だったからです。数年も経てば人の記憶もあいまいになります。では、伺いますが、あなたは最近では、いつわんこそばを食べましたか?」 
 
 
―えっ?うーん・・・・。最近は食べていないので・・・・。10年以上も前だと思います。 
 
 
「ね?いつ食べたかはっきりしませんね。では、そのときの記録は?」 
 
 
―ええと・・・・。80杯・・・いや90杯ぐらいだったと思います」 
 
 
「そうですか・・・。 
 
 
わんこそばを食べた数というのは、残念ながら人生において、あまり重要な数字ではありません。記憶もしだいに薄れがちです。そして、これはわれわれの統計によるものですが、人はわんこそばを食べた数を、年月が経つにつれ水増しする傾向にあります。 
 
 
プロ野球の名球会に属する往年の名選手が『故・沢村栄治投手の投げた球は球速160キロ以上あった』などと言うようなものです。思い出は次第に美化されていきます。 
 
 
3人の食べた数も、年月が経てば相応の記録として受け止められるようになるでしょう。あまり感情的になってはいけません」 
 
 
―なるほど! 
 
 
「よいではありませんか。公式記録が366杯ならば、それは 
 
 
紛れもなく366杯です 
 
 
この記録を尊重することが、わんこそばを愛する盛岡、岩手、いえ、世界の人々の優しさというものです」 
 
  
―わかりました 
 
 
「『こむぞう』の3人が自ら望んで『わんこそば』に挑んでくれた。そのことを私たちは何より嬉しく思います。今回の企画は、世界の人々に『わんこそば』をPRする絶好の機会となりました」 
 
 
―そうですか。ところで話は変わりますが「世界わんこそば連盟」と名乗るからには、「世界大会」が開かれたことがあるのですか? 
 
 
「はい! 
 
 
4年に1度、ワールド・椀(カップ)というのが開かれています。前回はイタリアで行われました。優勝候補と目されていた日本代表チームでしたが、地元開催をたてにとり、イタリアが『そばではなく、パスタで競技したい』と、強引にルールを変えてきたのです。 
 
 
ペペロンチーノ、カルボナーラ・・・。日本選手団は慣れないわんこに苦しみ、大敗してしまいました。今後は、わんこそばの世界共通ルールの制定をすすめなければなりません」 
 
 
―共通ルール? 
 
 
「たとえば、審判です。競技者が定められた位置に座り、みだりに持ち場を離れないようにジャッジするラインズマンを置きます。席を離れるとオフサイドとみなし、反則です」 
 
 
―オフサイド? 
 
 
「薬味を必要以上に入れたり、見苦しい食べ方をする時には、イエロー・わんこレッド・わんこが出され、相手チームはペナルティ・わんこの権利を得ます」 
 
 
―ありがとうございました・・・・ 
 
 
「あっ、ちょっと・・・。まだ続きが・・・・。チームのフォーメーションは4―4―2が一般的ですが、ボランチやリベロといった・・・・。待ってってば・・・・最後まで話を・・・・・・」 
 
 
 
というわけで、記録は366杯というのが正式に認められた。3人を疑いの目でみてしまったことを心からお詫びしたいと思う。 
 
 
※写真は『こむぞう』の3人がIBC岩手放送の人気番組『じゃじゃじゃTV』に出演した時のものです 

2006年7月14日 (金)
こちらパズル事務局 その⑨

岩手日報創刊記念日まであと7日です。 
 
 
あらたなカウント・ダウンが始まりました。こちらはパズル事務局です。 
 
 
さて、本日7月14日、ついに最後の事件が発生しました第6話・道又 力氏の「エレベエタア」です。 
 
 
応募締め切り日は 7月16日(日曜日)です。 
 
 
たくさんの応募お待ちしています。 
 
 
道又さんの小説のセリフですが、よくよく考えてみると難しいですね。 
 
おそらく皆さんが考えているセリフは、あの人。でも、そのまんま書いちゃうと、他の人の答えと重なってしまうので、選ばれない可能性が高いです。 
 
まだ締め切りまでは時間があります。よおぉぉく考えて応募して下さいね。 

『わんこ三銃士』わんこそばに挑む⑦

Wanko_2全国1億2,000万人の岩手日報ファン、ならびにわんこそばファンの皆さま、こんにちは!実況担当のパズル事務局Aです」 
 
 
「解説のパズル事務局Bです」 
 
 
A「さあ、会場内の観衆も一つになりました。『けいぞうコール』の渦の中、けいぞう氏がゆっくりと、ゆっくりと、おわんの数を増やしています」 
 
 
B「もう、感動なしでは見られませんね」

 
 
 
A「あら・・・?われわれがこれだけ感動しているのにもかかわらず、けいぞう氏、すんなりリタイアです・・・・・・」 
 
 
B「応援の声が一転ブーイングへと変わりましたよ」 
 
 
A「『こむぞう』でも、けいぞう氏のキャラクターはつとに有名ですからね 
 
 
 
好かれたいのか、嫌われたいのかわからない」 
 
 
 
B「私が思いますに、きっとシャイな人なのでしょう。自分の感情をストレートに表現するのが恥ずかしいのです」 
 
 
 
A「さあ、競技が終了いたしました。3人とももう前かがみの姿勢ではいられません。足を伸ばし,手を後ろについて、少しでもおなかを圧迫させまいという姿勢です」 
 
 
B「苦しさの中にも、何か 
 
 
やり遂げたんだ俺たちは・・・・ 
 
 
という、満足感が表情にあらわれていますね」 
 
 
 
A「おお!さっきまで無表情だった店員さんが、優しい笑顔とともに3人にデザートを持ってきました」 
 
 
3人「そんな、天使のような笑顔ができるんですね・・・」 
 
 
B「先ほどまでの3人への冷たいあしらいが嘘のようです。これも『わんこそばを1杯でも多く食べて欲しい』という、お店の気遣いなんですね。優しく応対されていたのでは、3人とも、とてもここまでは食べられなかったでしょう」 
 
 
A「時には厳しくすることも優しさなのですね。私、盛岡生まれの人間でありながら、あらためてわんこそばの奥深さを知りました」 
 
 
B「私もです。早速、岩手県知事にかけあって『岩手県民はすべからく精神修養のため、わんこそばを食べなければならない』という条例を制定してもらおうではありませんか」 
 
 
 
 
A「デザートをおいしそうに食べています」 
 
 
小宮山氏「うまい!これなら何個でも食べられるよ」 
 
 
B「まるで、岩手山を登りきって、頂上で飲むビールのようですね。 
 
 
がんばりました!よくがんばりました!!」 
 
 
 
 
A「さて、ただいま公式記録が、われわれの手元に届きました・・・・・・・ 
 
 
おや?同数です。 
 
 
3人とも同数・・・・・・・・122杯です!!」 
 
 
B「ということは、366杯ですか?目標だった365杯を超えましたか?」 
 
 
 
A「やりました!!!『わんこ三銃士』!ついに目標達成です!ついに盛岡3大麺を制しました!!」 
 
 
 
 
 
B「・・・・・・・・・・・・・・」 
 
 
A「おや?Bさん、どうしました?」 
 
 
B「いえね、ここに非公式ですが、事務局独自で数えたおわんの集計があるんですが、それによると・・・・・ 
 
 
小宮山氏 95杯 
 
umu氏 103杯 
 
けいぞう氏 104杯 
 
計 302杯になっていますね・・・・」 
 
 
A「そんなことはないでしょう。公式記録は366杯ですよ」 
 
 
B「どうもテーブルの上のおわんの数が少ないんですよね。15づつ積み上げられていますから、ちょっとここから数えてみましょう・・・・・・・・ 
 
 
あれ?やっぱり少ない!」 
 
 
A「さあ、ただいまより『わんこ三銃士』にインタビューしたいと思います」 
 
 
B「ねえ、Aさん・・・・・・これ・・・・やっぱり・・・・あっ、Aさん、何を・・・・・・ 
 
 
むぐっ、むぐぐぐぐぐ(Aに口をふさがれる)・・・・」 
 
 
 
A「というわけで、お届けしてまいりました 
 
 
『わんこ三銃士』わんこそばに挑む 
 
 
このへんで時間がまいりました。全国1億2,000万人の岩手日報ファン、ならびにわんこそばファン、『こむぞう』ファンの皆さま、ごきげんよう、さようなら!!」 
 
 
B「むぐぐぐ・・・むぐぐぐぐぐぐ・・・・・・」 
 
 
 

(おわり)

2006年7月13日 (木)
こちらパズル事務局 その⑧

こちらはパズル事務局です。 
 
 
このブログの管理をしているニフティのメンテナンス作業のため、 
 
 
松田十刻氏の書かれた第5話・「浮遊する幽霊」のご紹介が遅れてしまいました。 
 
 
新聞掲載日は 7月11日(火曜日) 
 
 
応募締め切り日は 7月14日(金曜日)です。 
 
 
今回もたくさんのご応募お待ちしています。 
 
 
 

この第5話を含め、残すところあと2話となりました。そして、最後の事件となる第6話もいよいよあす発生です。 
 
 
審査もどんどん進んでいますよ!すでに第4話までは、正解者が選ばれました。 
 
 
発表は7月21日までお待ち下さい。待ち遠しいですね。

「わんこ三銃士」わんこそばに挑む⑥

全国1億2,000万人の岩手日報ファン、ならびにわんこそばファンの皆さまこんにちは!実況担当のパズル事務局Aです」 
 
「解説のパズル事務局Bです」 
 
 
A「さあ、いよいよumu氏とけいぞう氏の一騎打ちとなりました」 
 
 
B「けいぞう氏は序盤、大きくつまづいたにもかかわらず、よくここまで残りましたね」 
 
 

 
A「一方のumu氏、淡々とここまで来ています。さすがに表情は険しくなってきたものの、依然として形勢はumu氏有利と見ていいでしょう」 
 
 
B「けいぞう氏はすでに座って食べられる状態ではないですからね。時に立ち上がり、時に中腰と、落ち着きがありません。もう、精神力だけでここまで来ています」 
 
 
A「さあ、これからは気力をふりしぼっての戦いとなります。どちらが先にリタイアするのでしょうか」 
 
 
B「サッカーJリーグ、ジェフ市原の現監督であり、次期日本代表監督となるオシム氏の言葉を思い出しました。 
 
 
『ライオンに襲われた野うさぎは肉離れしない』」 
 


A「はあ?え、ええと・・・・。それはどういう意味ですか?」 
 

B「いえ、単に思い出しただけです」 
 
 
A「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」 
 

 
A「・・・・・失礼いたしました・・・。一瞬、絶句してしまいました。おや?この間にumu氏のおわんが数えられ始めましたが?・・・・・・ 
 
 
ああああああああ!リタイア!!umu氏もついにリタイアです!!!」 
 
 
B「ついに『巨星落つ』ですね・・・・・。あと一伸びを期待していたのですが・・・。小宮山氏が先にリタイアしたことで、高いモチベーションを維持できなくなったんでしょうね」 
 
 
A「ついにけいぞう氏だけが残りました」 
 
 
けいぞう氏「あれ?お前もやめたの?」 
 
 
A「おや、けいぞう氏は今になってumu氏のリタイアに気がついたようです」 
 
 
B「これからは、けいぞう氏、自分との戦いですね。二人はすでにリタイアしたものの、平らげたおわんの数では、けいぞう氏がだいぶ遅れをとっていますからね」 
 
 
A「けいぞう氏、隣を見ながら食べています。umu氏のおわんの数を確認しました」 
 
 
けいぞう氏「いけんじゃない? ハァッ!!」 
 
 
A「おっと!けいぞう氏、自らに喝を入れました」 
 
 
B「スピードはだいぶ落ちていますからね。ここからが大事です」 
 
 
A「おお!いつの間にか会場のあちこちから『けいぞうコール』が沸き起こっています」 
 
 
けーっ・いーっ・ぞう! 
 
けーっ・いーっ・ぞう! 
 
けーっ・いーっ・ぞう! 
 
 
A「すみません・・・・。どうやら私、感動して泣いてしまっているようです・・・。涙でけいぞう氏の姿がよく見えません」 
 
 
B「私もです・・・。どうでしょう。しばし、われわれも『けいぞうコール』の輪に加わりましょう」 
 
 
けーっ・いーっ・ぞう! 
 
けーっ・いーっ・ぞう! 
 
けーっ・いーっ・ぞう! 
 
 
A「牛歩のごとく、ゆっくりではありますが、着実におわんの数を増やしています。あと少し、あと少しで、二人の数に届きます」 
 
 
(つづく)

2006年7月12日 (水)
岩手日報創刊記念特集号を特別販売

7月21日付け、岩手日報創刊記念日の新聞を特別販売いたします。 
 
 
岩手県内・県外とも郵送でお送りします。 
 
1部 192円 
 
(本体 110円 郵送料 82円・消費税込み) 
 
受け付け開始日   7月12日(水)

申し込み締め切り日 7月19日(水)
 

お申し込みはこのブログ内の「岩手日報購読申込」をクリックして下さい。 
 

 
※お客様のお手元には、22日から24日頃に届きます。 
 
※新聞に同封される郵便振替用紙で、お近くの郵便局よりお振込み下さい。

2006年7月11日 (火)
「わんこ三銃士」わんこそばに挑む⑤

全国1億2,000万人の岩手日報ファン、ならびにわんこそばファンの皆さま、こんにちは!実況担当のパズル事務局Aです」 
 
 
「解説のパズル事務局Bです」 
 
 
 
A「3人のペースがガクンと落ちましたね」 
 
 
B「つい数分前までは快調だったのが嘘のようですね」 
 


A「この『わんこ三銃士』、ポッドキャスティング番組『こむぞう』が1周年を迎えるのを記念して、3人の合計目標数を365杯としています」 
 
 
B「決して無理な数字ではありませんが、このペースだと、やや難しくなってきましたね」

 
 
 
けいぞう氏『あ~~!今まで盛岡楽しかったのに!』
 
 
 
 
A「おっと!けいぞう氏、泣き言が出ました」 
 
 
B「平家物語の一節を思い出しました。 
 
『おごれるものも久しからず・・・・・・』 
 
世の中は移ろいやすいものです」 
 

A「そんな達観したようなことを言わないで下さい。さあ、いよいよ終盤です。ここまで来ると、誰が最初にリタイアするのかが注目されます」 
 
 
B「おや?けいぞう氏が他の2人に揺さぶりをかけていますね」 
 
 
けいぞう氏『ねえ、マジでやめねえ?』 
 
 
けいぞう氏『ねえ、マジでやめねえ??』 
 
 
B「もう、揺さぶり、というよりはすがるようですね」 
 
 
 
 
A「おおっと!最初はけいぞう氏の言葉を無視していた小宮山氏でしたが、ついにおわんのふたに手をかけました!」 
 
 
B「えっ!これはついに・・・・・・・・。 
 
 
 
ああああ!ついにリタイアですね!!! 
 
 
A「ついに小宮山氏、リタイア!!記録は・・・あっ、ただいま審査に入りました。後ほど公式記録が発表されます」 
 
 
 
B「中盤でのペース・ダウンから、終盤よく持ち直したんですが、残念ですね・・・」 
 
 
A「『やめる勇気だ!』『やめられる男だ、おれは!』と、さかんに自分を称えています」 
 
 
B「確かに、最初にやめる、というのは大変なプレッシャーです。よくがんばりましたね!」 
 
 
 
A「さあ、今度は優勝候補のumu氏とけいぞう氏の一騎打ちとなりました」 
 
 
(つづく)

2006年7月10日 (月)
「わんこ三銃士」わんこそばに挑む④

全国1億2,000万人の岩手日報ファン、ならびにわんこそばファンの皆さまこんにちは!実況担当のパズル事務局Aです」 
 
 
「解説のパズル事務局Bです」 
 

 
A「『わんこ三銃士』こと『こむぞう』の3人が、わんこそばの名店・東家におきまして、激しいデッド・ヒートを繰り広げております」 
 
 
B「戦局も中盤にさしかかりましたね」 
 
 
 

A「ここに来て、けいぞう氏の表情が険しくなってきました」 
 
 
B「序盤で水を飲んだのが、ここにきて響いていますね。苦しそうです」 
 
 
 
A「おっと!けいぞう氏、おわん片手に立ち上がりました!!」 
 
 
B「座っているとおなかが苦しいのでしょう。お行儀が悪いですが、いい判断です」 
 
 
 
A「一方、umu氏が好調ですね」 
 
 
B「黙々と食べていますね。目下のところ優勝候補です」 
 
 
 
A「小宮山氏がややペースが落ちてきましたか?」 
 
 
B「食べる前に、はいているズボンがピッタリめなのを気にしていましたね。ここに来て苦しくなってきましたかね」 
 

 
 
A「Bさん、わんこそばをたくさん食べるコツ、というのは何でしょう?」 
 
 
B「そばはなるべくかまないこと、残ったつゆを飲まないこと、というのが一般的ですが、あとは強い精神力ですね」 
 

A「そういう点では、小宮山氏、ややメンタル的な部分が気になります」 
 
 
B「途中で『ヘタレ落ちにするならこのくらいのほうがいいんじゃないか?』なんて言っていましたからね。もう少しひたむきさが欲しいところです」 
 
 
 
A「店員さん、早いスピードながら、的確におわんを積み上げていきますね」 
 
 
B「あれはですね、おわんを15づつ積み上げているんです。後で数えやすいんですよ。さすがプロです」 
 
 
A「一つの山が15なんですね。2つで30、3つで45・・・。なるほど・・・そろそろ3人とも100の大台を越えそうですね」 
 

B「このへんになると常人なら意識がもうろうとしてきますよ」 
 
 
A「いえいえ、なんといっても『わんこ三銃士』ですからね。ここからの意気込みが違いますよ!」 
 
 
 
 
B「プロレスラーのアントニオ猪木を思い出しました。あれだけ強いレスラーにもかかわらず、試合では、まずは相手の技をすべて受け止めます。受け止めて受け止めて、最後に自分の得意技で相手をしとめるのです・・・。 
 
3人もわんこそばを受け止めて受け止めて・・・・・・、猪木のようにあざやかな戦いぶりを期待したいですね」  
 
 
 
A「おっと!ここに来て3人のペースがガクンと落ちました」 
 
(つづく)

2006年7月 9日 (日)
「わんこ三銃士」わんこそばに挑む③

全国1億2,000万人の岩手日報ファン、ならびにわんこそばファンの皆さまこんにちは!実況担当のパズル事務局Aです」 
 
 
「解説のパズル事務局Bです」 
 
 
 
A「いやあ、いよいよですねえ!」 
 
 
B「そうですね!この『こむぞう』の3人がいかにして『わんこそば』を制するのか楽しみですね」 
 

A「さて、店員にうながされ、3人が前掛けを首からかけましたね」 
 
 
B「はい、服にわんこそばの汁がつくといけませんからね」 
 
 
A「おや?首のひもは結ぶように言われましたが、腰のひもは結ばないんですか?」 
 
 
B「はい。腰のひもを結んでしまうと後半苦しくなりますからね」 
 
 
A「なるほど。さあ、店員さんがわんこそばの乗ったお盆を持って位置に着きました」 
 
 
B「三人とも胸の前におわんを出しましたね」 
 
 
 
A「さあ、スタートしました!!」 
 
 
 
A「おや?小宮山氏が何か言っていますね」 
 
 
B「どうも一人に一人づつの店員さんが付くと思っていたようですね。いささか不満げです」 
 
 
A「といっても百戦錬磨の店員さんですからね。一人でもテンポよく放り込んでいます」 
 
 
「『はい!どんどん!』『じゃんじゃん!』『まだまだ!』・・・威勢がいいですねえ」 
 
 
 
A「3人とも軽快な食べっぷりですね」 
 
 
B「はい、見ていてすがすがしいですね」 
 
 
 
A「どうもけいぞう氏の出足が伸びませんね」 
 
 
B「そうですね。スタート時からぶつぶつ言っていましたね。体調が悪いとか、戻しそうだ、とか・・・」 
 
 
 
A「あっ、店員さんから『吐いたら記録はゼロになりますからね!』と注意がありました」 
 
 
B「教育的指導ですね」 
 
 
 
A「おーっと、けいぞう氏、薬味に手を出しました」 
 
 
B「別に違反ではないんですが、これは大きなロスですね。明らかに2人に遅れ出しました」 
 
 
 
A「おや?さらにけいぞう氏は店員さんに水を要求しましたよ」 
 
 
B「おそばが胸につかえたようですね。うーん・・・・。これはちょっといけませんね。わんこそばはなるべく汁を飲まないようにするのが鉄則です。その上、水まで飲んでしまっては後半の伸びは期待できませんよ」 
 
 
 
A「小宮山氏とけいぞう氏がわいわい言っている間に、umu氏が確実におわんの数を増やしていますね」 
 
 
 
B「私、国政選挙の開票速報を見ているようで、興奮してまいりました」 
 
 
 
A「おっと!小宮山氏、ビジネスライクな店員さんの態度が気になるのか、おそばを食べる合い間にさかんに店員さんに話し掛けています」 
 
 
 
A「『お住まいは盛岡なんですか?』『今、何杯めですか?』とか聞いていますが、店員さん、まったく無表情で答えています」 
 
 
 
B「なんとか店員さんを味方にして、自分のペースで戦いを進めようとしていますが、思い通りにいきませんね」 
 

 
A「さあ、ここで苦しくなったのか、けいぞう氏、ひざをくずしました・・・・・・・・・・・・」 
 
 
(つづく)
 

2006年7月 8日 (土)
「わんこ三銃士」わんこそばに挑む②

『こむぞう』の3人は、「岩手山」にもなぞらえられる「わんこそば」にまさに挑もうとしている。畳敷きの大きな会場に案内され、指し示された席に腰をおろすが、多少雰囲気に気おされているかのようだった。 
 
 
われわれパズル事務局は3人の隣に座り、東家・本店のこれまた名物「かつ丼」「親子丼」「カレー南蛮」などを注文した。 
 
 
われわれは、さながら「岩手山」を案内する「シェルパ」なのだ。ともに山へは登らない。 
 
 
 
三人の一挙手一投足をつぶさに観察しなければならない 
 
 
 

多少気おされているとはいえ、3人は冗舌だった。 
 
 
別に、ここで無理してわんこそばを食べなくてもいいんじゃない?ほら、回りに食べ終わったおわんが並んでるし・・・」 
 
 
と、小宮山氏 
 

そうそう、ちょっと隣のほうに行ってさ、おなかを押さえて苦しそうな絵を撮っておけばいいじゃない。で、『わんこサイコー!』とか言って・・・」 
 
 
と、けいぞう氏 
 

冗談の中にも迷いが見える。まだ3人とも覚悟が出来ていないのか。 
 
 
 
間もなく、東家の店員さんが3人の席にやって来て、わんこそばの食べ方を説明し始めた。 
 
 

最初の1杯は何もつけず、おそばを味わって下さい 
 
テーブルの上に薬味があるので、適宜おそばに入れて召し上がって下さい 
 
食べているうちに、持っている器におつゆがたまってくるので、テーブルの上に置いてある桶に捨てて下さい 
 
食べるのをやめる時は、店員のいるところで、おわんにふたをしておやめ下さい 
 
わんこそばは15杯で、かけそば1杯分に当たります 
 
 
 
説明に神妙にうなずく3人。準備のために、いったん店員が席を離れると、3人がウォーム・アップを始めた。 
 
 
 
立ち上がってストレッチをする3人。ズボンのチャックまで全開させ、鴨居に手をかけ、大きく伸びをするけいぞう氏、「おい!チャックが開いてるよ!」と突っ込む小宮山氏、朝からストレッチ素材のジャージをはき、戦闘体制十分のumu氏。 
 
 
 
もう後戻りは出来ない 
 
 
 
しばらくすると、そばの入ったおわんをのせたお盆を幾重にも重ね、店員さんが戻ってきた。 
 
 
 
「わんこ三銃士」。 
 


『こむぞう』の3人は、自らをそう呼んでいた。 
 

彼らの戦いが始まった・・・。 
 
 
 (つづく)

2006年7月 7日 (金)
こちらパズル事務局 その⑦

こちらはパズル事務局です。 
 
 
本日、7月7日は、第4話・平谷美樹(ひらや・よしき)氏の「盗まれた原稿」が登場しました。今回も賞品は豪華ですよ!たくさんのご応募お待ちしています。 
 
 
第4話の締め切り日は 
 
 
7月11日(火曜日)です。 
 
 
遅れないようにお願いします。

このブログの「パズル企画概要」でもご説明しましたが、これから応募する皆さんは「7人目の作家」です。そして、どの小説でも 
 
一番大事な部分を書かなければならない 
 
という重要な役割を担っています。 
 
 
 
しかも締め切り日まであります。出版社や新聞社の担当者がしつこく催促の電話をすることもありませんし、今回の平谷美樹氏の小説のように、ホテルにカンヅメになることもありませんが、どうぞ皆さんも 
 
一流の小説家になったつもりで 
 
執筆、いえ投稿してみて下さい。 
 
 
さて、かねてからお知らせしていた 
 

『こむぞう』に密着取材イン盛岡(仮題)
 
 

は・・・・・ 
 
 
『わんこ三銃士』わんこそばに挑む 
 
 
 
とタイトルを改め、スタートしました。 
 
 
本家『こむぞう』の裏話として、お読みいただければ嬉しいです。 
 
 
 
皆さんのブログへのコメントもお待ちしています。 
 
また、電話でのお問い合わせは 
 
019―653―4111 パズル事務局 
(月曜日~金曜日 9:00~17:00) 
 
までお願いします 

 
 

『わんこ三銃士』わんこそばに挑む①

わんこそば、じゃじゃ麺、盛岡冷麺。 
 
 
盛岡3大麺と呼ばれている。 
 
 
「盛岡3大麺の中で何が一番好きですか?」 
 
 
以前、盛岡の人たちに聞いて回ったことがある。 
 
 
ある人は 
 
 
「やっぱり、じゃじゃ麺かな。毎日でも食べたいんだよね」 
 
 
と答え、ある人は 
 
 
「なんたって盛岡冷麺!盛岡が元祖だし、盛岡以外ではなかなか食べられないから」 
 
 
と答えた。 
 
 
しかし、じゃじゃ麺や盛岡冷麺をたたえる声が数多く聞かれたその一方で、「わんこそば」、と答える声はほとんどなかった・・・。 
 

ある人は 
 
 
「『わんこそば』とは『岩手山』のようなものだ」 
 
 
と私に話してくれた。 
 
 
「どちらも岩手の象徴なのだ。いつでも私たちの身近にある存在なのに、すぐ手が届きそうなものなのに、いざ食べようと(登ろうと)すると、それは決して容易ではない・・・」 
 
「はじめのうちはおいしいのに、登るのが楽しいのに、いつしかそれは苦痛や疲労へと変わり、楽しむためには、それにみあった代償を支払わねばならない」 
 
 
と・・・・・・・。 
 
 
 
 
他の2つの麺に比べ、わんこそばには、そんな哲学めいた何かがある。 
 
 
 
そのわんこそばに、『こむぞう』の3人が挑もうとしている。前日、「白龍」のじゃじゃ麺を制し、「ぴょんぴょん舎」の盛岡冷麺を制している。 
 
 
「盛岡3大麺、くみし易し!!」 
 
 
3人が、戦前、そう感じていたのは明らかだった。 
 
 
決戦当日は、3人とも、前日の深酒がたたり、朝食を口にしていない。さらに、テレビ取材とラジオ取材が昼を過ぎても続き、すべての仕事を終え、IBC岩手放送を後にしたのは2時半過ぎ。3人はすっかり空腹で、なおさら 
 
「わんこそば何するものぞ!」 
 
との思いを強くしていたことだろう。 
 
 
しかし、会場となる「東家・本店」へ着き、店内へ案内され、2階へあがると3人の表情は一変した。 
 
 
すでに時刻は2時半を過ぎているというのに、まだ数組の団体客がわんこそばと格闘していた。テーブルというテーブルには「戦いのあと」のように、おわんがすき間なく積み上げられていた。 
 
 
「『つわものどもが夢の跡』だな・・・」 
 
 
小宮山氏が思わずつぶやいた。奇しくも、平泉を訪れた松尾芭蕉が「奥の細道」で詠んだ句だ。 

 
 夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡 
 
 
この岩手の地で、何ものかが、小宮山氏をして言わしめたのかもしれない。 
 
 
 (つづく) 

2006年7月 4日 (火)
こちらパズル事務局 その⑥

こちらはパズル事務局です。 
 
 
本来であれば『「こむぞう」に密着取材イン盛岡(仮題)』と銘打った記事をご披露すべきところですが、本家となる『こむぞう』のビデオポッドキャスティングがまだ公開されておりません(7月4日13:00現在)。 
 
 
折しも『こむぞう』がポッドキャスティングをスタートし、ちょうど1周年を迎え、お祝いの最中です。『こむぞう』の皆さんもお忙しいようです。 
 

ここで、われわれが先行し、『「こむぞう」の皆さんは「わんこそば」を○杯食べちゃいました』などと、先に発表してしまうのは申し訳ないので、本家である『こむぞう』で、ひとしきり盛岡の話題が出たところで、こちらの記事スタートとさせていただきます。 
 
 
 
 
さて、本日は、第3話・斎藤 純氏の「地下道のシャコンヌ」が岩手日報紙面、ホームページに登場しました。 
 
 
締め切りは7月7日(金)です。どしどしご応募下さい。 
 
 
 
この小説は、岩手日報に勤めながら、盛岡駅前の地下道でクラシック・ギターを奏でる男性が主人公です。 
 

パズル事務局のわたくしは、ある苦い思い出とともに、この小説を読ませていただきました。 
 
 
こう見えても(といっても見えないでしょうが・・・)、わたくし、いささかギターをたしなみます。 
 
 
年齢がばれますが、中学時代に親戚からクラシック・ギターを譲り受け(フォーク・ギターが欲しかったのですが、親戚はクラシック・ギターしか持っていなかったのです)、「月刊平凡」の付録としてついてくる、ギター・コードのついた歌本を見ながら、下手くそな歌を歌っていたものでした。 
 
 
しかし、そもそも、譲り受けたそのギターはクラシック・ギター。ただコードを奏でるだけではギターがかわいそうです。で、何かクラシックの名曲でも弾いてみようと思い立ち、ある日から練習を始めました。 
 
 
まずは「クラシック・ギターの踏み絵」とも言うべき「禁じられた遊び」。踏み絵というぐらいですから踏まねばなりません。わたくし、クラシック・ギター界の「隠れキリシタン」になるのは嫌だったので、必死に練習しました。 
 
 
そして、なんとか・・・ですが、最後まで弾くことができるようになりました。 
 
 
さて、次に挑んだのが、斎藤純氏の「地下道のシャコンヌ」にも出てくる「アルハンブラの思い出」です。 
 
 
この曲を弾くには「トレモロ」という奏法が不可欠であります。人差し指、中指、薬指を使い、一弦を早く弾くのですが、上手な人が弾くと「トゥルルトゥルル・・・」という、それは美しい音が出ます。 
 

わたくし、ここで挫折してしまいました。どう一生懸命弾いても、わたくしのギターの奏でる音は 
 
 
「ぶちち、ぶちち、ぶちち・・・・」 
 
 
としか聞こえません。 
 

 
その日から、わたくしはクラシック・ギター界の隠れキリシタンとなりました。 
 
 
 
まして、バッハのシャコンヌ、ソルの練習曲・・・・・・・ 
 

 
わたくしには、いきなりドイツのクリンスマン監督に、サッカーのワールド・カップの代表選手として招集され、 
 
 
「さあ、大事な一戦だ!きみにすべてをまかせるから、フォワードとして点を取って欲しい」 
 
 
と言われて、ピッチに送り出されるぐらい 
 
 
「ありえない」ことです。 
 
 
わたくしのこの文章で、いかにこの主人公が素晴らしいギタリストかおわかりでしょうか。 
 

あ、やっぱりわからない? 
 
 
 
というわけで、今回も皆さんの応募をお待ちしています。 
 
 
皆さんのブログへのコメントお待ちしています。 
 
 
また、電話でのお問い合わせは 
 
019―653―4111 パズル事務局 
 
(月曜日~金曜日 9:00~17:00) 
 
までお願いします。

 

2006年7月 3日 (月)
こちらパズル事務局 その⑤

こちらはパズル事務局です。 
 
 
ついに『こむぞう』こと、小宮山雄飛さん、umuさん、大橋慶三さんの三人が来盛いたしました! 
 
 
7月1日付けの岩手日報朝刊の2面、「本社来訪」の欄にもお名前が掲載されています。 
 
 
普通の方であれば、○○××氏(凸凹会社社長)、という風にお名前が載りますが・・・。 
 
 
 
小宮山雄飛氏(こむぞう)umu氏(同)けいぞう氏(同) 
 
 
 
役職を『こむぞう』として、掲載させていただきました・・・。

 
 
かねてから楽しみにされていた盛岡3大麺も、 
 
 
30日の昼じゃじゃ麺を皮切りに、 
 
 
30日夜、盛岡冷麺 
 
 
翌1日昼、わんこそば 
 
 
という順で、見事制覇し、大満足で帰っていかれました。 
 
 
もちろん、その間にも、新聞取材、テレビ出演、ラジオ出演をこなし、 
 
ご自分たちの取材も兼ねて小岩井、網張といった観光地を訪れ、 
 
さらには盛岡の夜も堪能するという、精力的な活動ぶりでした。 
 
 
 
7月1日、土曜日、IBC岩手放送の人気テレビ番組「じゃじゃじゃTV」で、『こむぞう』を見た、という方も多かったことでしょう。
 
 

お三方のテレビ出演以降、ありがたいことに、この『パ・ズ・ル』への投稿数も増えております。 
 
 
 
今後の『こむぞう』で、今回の岩手珍道中が話題にのぼることでしょう。 
 
http://comzo.cocolog-nifty.com 
 
 
 
そして、このブログでも、 
 
 
 
『こむぞう』に密着取材イン盛岡(仮題) 
 
 
 
と銘打ち、新聞記者ならではの鋭い視点から追った(大げさですか?)、『こむぞう』のアナザー・ストーリーをご紹介しようと思います。 
 
 
 

楽しみにしていて下さい。

2006年6月30日 (金)
こちらパズル事務局 その④

こちらはパズル事務局です。 
 
 
菊地幸見さんの第1話への応募は、本日6月30日が締め切りです。皆さんはもう応募されましたか? 
 
 
本日の日付が変わるまでの応募が有効です。この『パ・ズ・ル』は、脳のトレーニングになるかもしれません。ちょっとした頭の体操に、皆さんもチャレンジしてみて下さい。 
 
 
東北大学未来科学技術共同研究センターの川島隆太教授におききしたことはないですけど・・・。

 
 
 
さて、お待ちかね!本日は第2話の登場です。生保・損保の保険代理店を経営する傍ら、作家活動をされている北上秋彦さんならではの小説です。 
 
 
今回のセリフはなかなか難しいのではないでしょうか?事務局でも考えてみましたが、なかなか決め手となりそうなセリフは思いつきませんでした。 
 
 
あっ、我々は関係者ですから、応募しませんからね!今、紙面をにぎわしている「インサイダー取引」になってしまいますから・・・。 
 
 
 
第2話は6月30日(金曜日)の岩手日報紙上に掲載され、 
 
 
セリフの応募締め切りは7月4日(火曜日)です。 
 
 
 
 
皆さんの応募をお待ちしています。賞品は今回も豪華ですよ! 
 
 
 
最近、電話でのお問い合わせも数多く来ています。今回は、その中の一つを取り上げ、似たような疑問をお持ちの方にお答えしたいと思います。 
 
 
「携帯でラジオドラマ版が始まったが、iモード以外の携帯では聞くことができないのか?」 
 
 
というお問い合わせがありました。 
 
 
パズル事務局の私はボーダフォンを使っております。試しに携帯で当サイトにアクセスしてみましたら、確かに 
 
 
「iモードの方はこちら(iモーション)」 
 
 
とあるだけです。で、さらにこちらへアクセスしてみましたら、エラー・メッセージが出ました。 
 
 
 
申し訳ありません。確認してみたところ、ボーダフォンはドコモのiモーションと同様の機能がないため、ラジオドラマを聞くことができません。 
 
 
auの携帯をお持ちの場合は「iモードの方はこちら(iモーション)」の個所から、ドコモと同様に聞くことが出来ます。 
 
 
お持ちの携帯が、ボーダフォンの方は恐れ入りますが、パソコン等でラジオドラマをお楽しみ下さい。 
 
 
 
「俺の携帯はドコモだが、だめだった」 
 
 
 
という方。ひょっとして、周りの方から「物持ちいいですねえ」と言われたことがありませんか? 
 
 
お手持ちのドコモの携帯も、ひょっとして肩からぶら下げて使う無線機のようなタイプの携帯電話ではありませんか? 
 
 
「そうそう、壊れないからいまだにこれを使っているんだよ」 
 
 
という方は、申し訳ありませんが、そもそもiモード機能が、その携帯にはついていませんので、携帯での応募、ラジオドラマを聞くことは不可能です。悪しからずご了承下さい。 
 
 
 
 
毎回こんな調子でお答えしますのでよろしくお願いします。 
 

皆さんのブログへのコメントお待ちしています。 
 
 
また、電話でのお問い合わせは 
 
 
019-653-4111 パズル事務局 
(月曜日~金曜日 9:00~17:00) 
 
 
までお願いします。
 
 
 
そして、本日は、ついに『こむぞう』の3人が来盛されます!盛岡3大麺を楽しみにしておられます。どこかのお店で皆さんも会えるかも知れませんね。

2006年6月29日 (木)
こちらパズル事務局 その③

こちらはパズル事務局です。 
 
 
いろいろなコメントをいただいている中、今回はユーモアにあふれたコメントがありましたのでご紹介します。 
 
 
 
新人記者が「パ・ズ・ル」を探る その⑤のコメントより 
 
 
「新人記者様 僕のアイポッドにはアンテナが付いています。バッタモノでしょうか?(ダッチ)」

 
 
ダッチさん、ありがとうございます。 
 
 
現物を見ていないのでなんとも言えないのですが、どのようにしてそのアイポッドを入手されたかによって判断できると思います。 
 
 
例えば・・・ 
 
 
ある日の夜、会社帰りに軽く一杯飲むつもりが、ついつい調子に乗って深酒してしまい、気がついたら12時を過ぎていた。明日も仕事だからそろそろ帰ろうと飲み屋を出たところ、路地裏から 
 
 
「シャチョサン、チョットチョット・・・」 
 
 
と声がするので、声のする方向に歩いていくと、国籍不明の謎の男が立っている・・・ 
 
 
「シャチョサン、アイポッド。ハヤリ、カコイイ、デモヤスイ!!」 
 
 
とアイポッドを差し出す。値段をきいたら一般の電気店の半値以下。酔った勢いもあって思わず買った。 
 
 
 
もし、このようなケースであれば、間違いなくバッタモノです。 
 
 
もう一度、その「アンテナの付いた」アイポッドをよく見て下さい。カタカナで「アイポッド」というロゴが入っていたり、英語で「iPed」「iPot」などと、一文字違いのロゴがある場合は、もう100%バッタモノです。 
 
 
iPodはちゃんとしたお店から買いましょう。 
 
 
ただ、がっかりするのはまだ早いです。もしかして、あなたの家族や友人がアップルの社長さんとお知り合いで、 
 
 
「これはiPodの新製品だ。ラジオも聞けるようにアンテナを付けてみたんだ。試作品だから、まだ市場には出回っていないけど、使い心地を試してみてくれないか」 
 
 
ということで譲り受けたものを、たまたまあなたが持っているとしたら、それは 
 
 
「本物のiPod」 
 
 
ということになります。 
 
 
試しにポッドキャスティングをお楽しみ下さい。問題なく聞こえるのであれば大丈夫です。でも、ひょっとして、ある国の暗号みたいな放送が聞こえてきたりして。 
 
 
「・・・・・・・・・・ハムニダ・・・・・・。」 
 
 
なんて・・・。 
 
 
 
毎回こんな調子でお答えしていきますのでよろしくお願いします。お急ぎの場合、または事務局からの回答が確実に欲しい、という場合は 
 
019―653―4111 パズル事務局 
(月曜日~金曜日 9:00~17:00) 
 
へお電話下さい。 
  

皆さんのブログへのコメント、お待ちしています。 
 
 
『パ・ズ・ル』第1話のセリフの応募締め切りは6月30日です。 

 
  

2006年6月28日 (水)
こちらパズル事務局 その②

こちらはパズル事務局です。 
 
 
菊池幸見さんの書かれた第1話に対して、早くもたくさんのご応募をいただいております。 
 
 
ありがとうございます!!! 
 
 
採用されたセリフは、7月21日、岩手日報の創刊記念日に岩手日報紙上で発表されます。楽しみにお待ち下さい。 
 
 
 
さて、今回ご紹介するコメントはこちらです(原文のまま)。 


こむぞうとコラボってなんかすごいですね。こむぞうの方々が番組で岩手行くと言っているのは、この事ですか?(ota)

  
otaさん、ありがとうございました。そうです!番組で岩手行くと言っているのはこの事です。 
 
 
6月30日、金曜日に『こむぞう』の3人 
 
 
『こ』の小宮山雄飛さん 
 
『む』のumuさん 
 
『ぞう』の大橋慶三さん 
 


が、岩手日報とIBC岩手放送に遊びに来てくれます。
 
 
 
もう、盛岡ならではのおもてなしをしようと思っております。 
 
 
まずは 
 
 
盛岡3大麺を食べ尽くしていただきます! 
 
 
わんこそば、じゃじゃ麺、盛岡冷麺のフルコースを召し上がっていただきます。 
 
 
そして、7月1日(土曜日) 9時25分より 
 
IBC岩手放送のTV番組「じゃじゃじゃTV」に出演されます。 
 
そしてそして 
 
7月2日(日曜日) 24時30分より 
 
IBC岩手放送のTV番組「貞★子ペペロンチーノ」に出演されます。 
 
 
テレビ出演し、岩手日報の取材を受け、盛岡3大麺を食べるという強行スケジュールをこなしていただきます。 
 
 
たぶん、盛岡での珍道中の一部始終がその後の『こむぞう』でも聞かれることでしょう。 
 

楽しみにしていて下さい。 
 
 

ということで、またしても一つのコメントにこれだけの行数を費やしてしまいました。 
 

こんな調子でお答えしていきますのでよろしくお願いします。お急ぎの場合、事務局からの回答が確実に欲しい、という場合は 
 
019―653―4111 パズル事務局 
(月曜日~金曜日 9:00~17:00) 
 
へお電話下さい。 
 
皆さんのブログへのコメント、お待ちしています。 
 
 
『パ・ズ・ル』第1話のセリフの応募締め切り日は6月30日です。 
 

2006年6月27日 (火)
こちらパズル事務局 その①の2

こちらはパズル事務局です。 
 

さて、早速みるきいさんからお問い合わせをいただきました。 
 
 
それぞれのストーリーには応募期間が定められている、と応募方法には書かれていますが、どこにあるのか私には見つけられなくて、申し訳ありません。できれば掲載日と応募期間を一覧の形にしていただけると、忘れずに応募できるので助かります。どうぞご検討下さい。 

 
 
 
 
 
それでは、とりあえず第1話の掲載日と締め切りをお知らせいたします。 
 
 
第1話の新聞掲載日は 
 
6月27日(火)朝刊です 
 
 
そして  

 
第1話の応募締め切りは 
 
 
6月30日(金)です。 
 
 
パソコン、携帯での申し込みですから、 
 
6月30日の日付が変わるまでは有効 
 
とさせていただきます。 
 
 
今後もこのブログ等を通じてお知らせしますので、よろしくお願いします。

こちらパズル事務局 その①

こちらはパズル事務局です。 
 
 
岩手日報創刊130周年記念企画「あなたが作るミステリー『パ・ズ・ル』」がついにスタートしました。皆さんはもう読んでいただけましたか? 
 
 
作家・菊池幸見さんの書いた第1話では「僕」の手を泣きながら握る老婆のセリフが空欄になっています。ここにあてはまるセリフを皆さんが考え、どんどん応募して下さい。 
 

 
 
 
さて、今日からのブログはパズル事務局が担当いたします。日報くんは輪転機の陰に隠れ、新人記者はデスクに認められ、ただいま『記者心得』について研修中です。 
 
この二人に代わり、われわれパズル事務局がこのブログを引き継ぎ、皆さんからこれまでいただいたブログのコメントやお問い合わせにお答えしようと考えております。 
 
 
 
よくご近所のスーパー・マーケットで見かけることがあるでしょう?店内の掲示板に 
 
「このスーパー・マーケットにアボガドを置いて欲しい」 
 
といったお客様の要望に 
 
「ありがとうございます。現時点では難しいのですが、努力いたします」 
 
なんてコメントを書き添える。 
 
 
そういうことをしていこうというわけです。 
 
 
 
なんかベストセラーになっている『○協の白○さん』みたいな感じですが・・・。 
 
 
 
すべてのコメントにお答えするのは難しいのですが、可能な限り、皆さんの質問に誠実にお答えしていこうと思います。ま、時には脱線することもあるでしょうが、そのへんはお許し下さい。 
 
 
 
というわけで、最初にご紹介するのは、このコメントです(原文のまま)。 
 
 
新人記者「パ・ズ・ル」を探る その⑤より 
 
 
 
「大変な事とは思いますが、自慢話であろうと先輩の貴重な話を聞けるのは、希有な体験かと思います。 
私などむしろ、お酒を飲ませてもらって、貴重なお話を聞けるなら二晩位ならぜひかわって差し上げたいくらいです(みるきい)」
 
 
 
 
みるきいさん、ありがとうございます。早速、新人記者に伝えました。研修中なので、ぐったりとしていましたが、おっしゃることの意味をかみしめているようでした。ただ、午後6時から午前3時まで続くという、いわば仏門に入るための「荒行」のようなデスクのお話が相当こたえているらしく、 
 
 
「よろしければ『みるきい』さんに二晩かわっていただけませんか?」 
 
 
とも話していました。 
 
 
また、新人記者とは別に、このコメントがデスクには大変嬉しいものだったようです。 
 

「見たか読んだか!俺のやっていることは間違っていないだろ、な?」 
 
 
と、皆に自慢するので、同様の被害者(?)がますます増えるものと思われます。 
 
 
 
 
あれ?一つのコメントにこれだけの行数を費やしてしまいました。こんな具合だと、やはり皆さんのすべてのコメントにお答えするのは難しいかもしれません。 
 
 
といった調子でお答えしていきますのでよろしくお願いします。お急ぎの場合、事務局からの回答が確実に欲しい、という場合はお電話(019―653―4111 パズル事務局)でお問い合わせ下さい。 
 
 
皆さんのコメント、お待ちしています。

2006年6月26日 (月)
新人記者が「パ・ズ・ル」を探る その⑤

私は岩手日報の新人記者。名前はあるが、社内では名前で呼ばれたことがない。 
 
ついに明日、岩手日報創刊130周年企画『パ・ズ・ル』の全容が明らかになる。事件(パズル)が発生するのだ。第1話は、菊池幸見さんの「魂の記憶」。6割が実体験というホラーストーリーだ。 
 
岩手県だけでなく、全国から多くの方が応募してくることだろう。私はわずかにブログで手助けをしたに過ぎないが、こうした企画に参加できたことは大きな喜びだ。

 
 
 
 
 
一方、事件は編集局でも発生していた。この企画がきっかけとなって、デスクがiPodを買ったのだ。一時は「アンテナがついていない」「ポッドキャスティングで『パ・ズ・ル』のラジオドラマを聞きたいがどうすればいい?」「IBC岩手放送のニュースは聞けないのか?」と大騒ぎだったが、何人かの部下が代わるがわる説明して、ようやく使いこなすまでに至った。快挙だ。奇跡だ。 
 
 
ただ・・・。困ったことにデスクがiPodを使って落語を聞き出した。自前の落語のCDを片っ端からダウンロードしては暇に飽かせて聞いているのだ。 
 
 
記者の誰もが記事を書くのに夢中で、しん、と静まり返った編集のフロアで突如 
 
「ぶはははははは!!!」 
 
という笑い声が聞こえる。驚いて笑い声の方向に目をやると、iPodを片手に涙目でデスクが笑い転げている。不気味なことこの上ない。 
 
 
 
その日の夕方、帰り際に、デスクが私の隣にやって来た。 
 
 
「今晩、空いてるか?」 
 
「え?」 
 
「一杯どうだ?」 
 
「は、はい・・・」 
 
 
デスクから初めてのお酒の誘いだった。どういう風の吹き回しなのだろう。 
 
 
「俺はな、半人前のやつとは一緒に酒を飲まない主義だ。これまでのお前がそうだ。半人前にも満たない、3分の1人前の記者だった。だが、今回、ブログの仕事を与えてみて、まあまあ、まともになってきたと感じた。ま、それでもまだ半人前だがな」 
 
ほめられているのか、けなされているのかわからない・・・。 
 
「半人前ではあるが、見込みのある半人前と言うことだ。だから、お前を飲みに誘ってやろうと思ったんだ」 
 
ほめられているらしい・・・。 
 
「だから明日からはお前をちゃんと名前で呼んでやる。俺はそういう主義なんだ。他のやつらも新人の頃は俺に名前で呼ばれたやつなんかいなかった・・・」 
 
少し嬉しい・・・。 
 
「今日はお前に酒を飲みながら『記者心得』をとくと教えてやろう。だから今日は俺に付き合え!」 
 
「はいっ!よろしくお願いします!!」 
 
「じゃあ、1階のロビーで待っている。帰り支度が出来たらおりてこい」 
 
 
 
ついに記者として認められたということか。そして名前を呼んでもらえるんだ。時には理不尽な命令をするデスクだったが、いいところもあるんだな・・・。 
 
 
いそいそと帰り支度をしていると、先輩記者が近づき、私に小さな声で尋ねてきた。 
 
 
「今日、デスクと飲むのか?」 
 
「はい!そうなんです!初めて誘っていただきました」 
 
先輩記者がなぜか困惑した表情になった。 
 
「あんまり先入観を与えたくないんだが・・・言っておこうと思ってな。デスクなあ、毎年、あの手で新人記者を誘っては延々と自分の自慢話を聞かせるんだ。特ダネを何本書いたとか、大きな選挙の時にこんな活躍をしたとか、だから俺を見習えとか・・・」 
 
「は、はあ・・・・・・」 
 
「俺の時は夕方の6時から飲み始めて、解放してもらったのが午前3時。それが3日間続いた。こっちはヘロヘロなのにデスクはいたって元気なんだ。『みのもんた』も真っ青の体力だ」 
 
「ええええ!」 
 
「あのデスクのストレス解消法なんだ」 
 
 
気になってフロアを見回してみた。先輩記者が一様に私を見つめている。小さく口が動いている。 
 
「気の毒に・・・・・・」「しっかりな・・・・・・」 
 
そんなふうに動いている気がした。 
 
 
 
大きくため息をついた。先輩記者はこうやって一人前になっていったのか・・・。一瞬みんなが輝いて見えた。 
 
 
私は岩手日報の新人記者。デスクに言わせるとまだ半人前らしい。ここでまた一山越さねばならないようだ。 
 
 
 
長い夜になりそうだ。

2006年6月25日 (日)
新人記者が「パ・ズ・ル」を探る その④

私は岩手日報の新人記者。名前はあるが、社内では名前で呼ばれたことがない。 
 
その日の取材を済ませ、編集のフロアへ戻ってくるとデスクが待ち構えていたように私に声をかけた。 
 
 
「おい!パズル事務局のAさんがお前を呼んでたぞ。なんでも『こむそう』のことで話があるらしい」 
 
「こむそう?」 
 
虚無僧のことか?意味がわからず考えた。 
 
 
わかった。『こむぞう』のことだ。ポッドキャスティングの人気番組で、今回の『パ・ズ・ル』企画で、協力いただいているのだ。 
 

 
 
 
 
パズル事務局へ行くとAさんが待っていた。 
 
 
「ああ、待ってたよ。新しい情報があるんだ。ぜひきみのブログで取り上げて欲しい」 
 
 
「ええ、『こむぞう』のことですね」 
 
 
「うん、ポッドキャステイングの人気番組なんだ」 
 
http://comzo.cocolog-nifty.com/ 
 
 
「6月23日の番組で『パ・ズ・ル』の企画をとりあげてもらったんだよ!『こむぞう』でも、岩手日報とは別に、この企画のセリフを募集するそうだ。そして、すばらしいセリフを考えてくれた人には『こむぞう』から賞品が贈られることになったんだ」 
 
 
「ということは、岩手日報の読者だけじゃなく、この企画に興味を持ってくれた全国の方がどんどん応募してくれることになりますね!」 
 
 
「うん、そうなって欲しい。せっかくの企画だから、いろんな人に岩手日報の創刊130周年を知って欲しいからね」 
 
 
「わかりました!ブログで宣伝します!!」 
 
 
「頼んだよ!」 
 
 
 
 
岩手日報が中心となってはいるものの、IBC岩手放送のテレビやラジオ番組、ポッドキャスティング、そして『こむぞう』までもがこの企画に協力してくれることになった。いろんなメディアとリンクしているこの企画を支える一人として、この私が選ばれたことに、私はとても感謝している。 
 
 
 
 
編集のフロアに戻ると、デスクが何やら紙包みを嬉しそうに抱えていた。 
 
 
「おう、お前のブログ、読んだぞ。ずいぶん俺のことを馬鹿にしているじゃないか。見ろ!!見返してやろうと思ってアイポッドを買ってきたぞ」 
 
「えっ、自分で買ったんですか?」 
 
「面倒くさいからよ、こういうのに詳しいやつに頼んで買ってきてもらったんだ」 
 
 
だろうと思った。デスクが買いに行ったら大変なことになったろう。shuffleなのかnanoなのかiPodなのか?容量はどうするのか?1GBとか2GBとか・・・。やれアクセサリーはどうするとか、パソコンの設定は大丈夫かとか、あれこれ聞かれてきっと混乱したに違いない。 

 
 
「あれからレクチャーしてもらったんだ。アイポッドっていうのは、なんでも携帯のラジオ『みたいな』もんだって言うじゃないか。で、パソコンにその電波になるもんが入ってるんだろ?」 
 
 
乱暴な理解の仕方だが、まあ当たらずとも遠からず、といったところか。デスクが理解できるのはそんな程度だろう。 
 
 
でも、デスクまでがこの企画に興味を持ってくれるのは嬉しいことだ。きっとこの企画はうまくいく。そのためにもがんばってこのブログを続けなきゃ・・・。 
 
 
 
と、途端にデスクが私に向かって大声で叫んだ。 
 
 
「おい!このアイポッド、ラジオなのにアンテナがないぞ!不良品じゃないか!!」 
 

 
 
はあ・・・・・・・・・・・・・。27日まであと2日。 

2006年6月23日 (金)
新人記者が「パ・ズ・ル」を探る その③

私は岩手日報の新人記者。名前はあるが、社内では名前で呼ばれたことがない。 
 
どうにかこうにか始めたブログだが、はや2回目にして、デスクに山のようにお叱りをいただいている。 
 
 
「あのなあ・・・。誰がお前の失敗日記をブログにしろと言った?それよりも何か他にもっと書くことがあるだろう。例えばだな・・。えーと、この『パ・ズ・ル』の広告にある 

 
『ラジオドラマをポッドキャスティングにて展開!』 
 
 
って一体どういうことだ?こういうのを読者に紹介しなきゃだめじゃないか」 
 

 
 
 
 
(「それはですね・・・」) 
 
 
 
言いかけてやめた。デスクがパソコンの類に関してまったくの素人だということを思い出した。最近でこそパソコンを使って記事を書くようになったが、それでも、パソコンに詳しい記者をインストラクター役として隣に座らせ、教えてもらわないと記事が書けないのだ。 
 
 
そんなデスクに私が説明したところで納得してもらえるはずもない。 

 
初めて火を見た原始人に、IHクッキングヒーターを説明するようなものだ。 
 
 
 

こういうことは、しかるべき人に取材して記事にするべきだろう。いたずらにデスクを刺激するのをやめ、私は取材に出かけることにした。 
 
 
 
赴いたのは岩手日報社の広告局内にあるパズル事務局。灯台もと暗し、というやつで、そもそも情報の発信元はわが岩手日報なのだ。パズル事務局のAさんに話を聞いた。 
 
 
「ああ、きみか。デスクから聞いてたよ。近々こっちに来るかもしれないからよろしく頼む、って・・・」 
 
 
 
「きみ」・・・・・・・。 
 
 
 
またしても名前で呼ばれなかった・・・・・・。 
 
  
「で、何を聞きたいの?」 
 
 
「ええ、あの・・・。この広告にあった『ラジオドラマをポッドキャスティングにて展開!』という部分なんですが、いまひとつわからないというブログの読者のために説明したいのですが・・・」 
 
 
「うん、IBC岩手放送さんに協力いただいて、岩手日報紙上の『パ・ズ・ル』企画と並行してラジオドラマを始めるんだ。じゃあ、これを見てくれるかな」 
 
 
Aさんは机の上のノート・パソコンの画面を私に示してくれた。 
 
 
「アイポッドは持ってる?」 
 
「あ、今度のボーナスで買おうかと思ってますが、まだ持っていません」 
 
「そうか。ま、パソコンがあればパソコンでも聞くことは出来るけど、アイポッドならラジオ番組をダウンロードして持ち歩けるから、いつでも見聞きすることができるんだけどね」 
 
 
パソコンの画面はIBC岩手放送のホームページの中の『IBC Podcasting』のページだった。 
 
 http://podcast.ibc.co.jp/index.php?catid=29&blogid=9 
 
 
「6月27日から、IBC岩手放送のアナウンサーの方による『パ・ズ・ル』のラジオドラマが配信されることになった。活字とは違った雰囲気で楽しめると思う。 
 

 
まずは第1話を3分割して、27・28・29日の3日間連続で配信されるんだ」
 
 
「このIBC岩手放送さんのホームページでは、この企画『パ・ズ・ル』だけじゃなくて、いろんなテレビやラジオ番組を見聞きできるから試してみるといい」 

 
 
 
「あ、それとIBC岩手放送さんのホームページとは別に、プロバイダのニフティでもポッド・キャスティングを知る・楽しむための「ポッド・キャスティングジュース」というサイトがあるんだ」 
 
http://podcastjuice.jp/  
 
 
 
「ここに『パ・ズ・ル』のバナー広告が貼られるから、ぜひこちらも覗いてみて欲しい」 
 
 
「どうもありがとうございました」 
 
「また何か新しい情報があったら知らせるよ」 
 
 

優しく教えてもらった。やれやれ、同じ会社の社員なのに、何でこうも違うのだろう。言論の自由や人権のない国から、急に平和で自由な国に来たような気がした。でも、また言論の自由や人権のない国へと戻らなくてはならない。 
 
 
 
編集のフロアへ戻ると、デスクがまだ『パ・ズ・ル』の広告に見入っている。と、私の姿を認めるなり大声で叫んだ。 

 
 
「おい!アイポッドってなんだ?」 
 
 
(「それはですね・・・」) 
 
 
言いかけてやめた。私が説明して納得するはずもない。 
 

「のろし」をはじめて見た古代人に携帯電話を説明するようなものだ・・・・。 
 
 

27日まであと4日。



 

2006年6月21日 (水)
新人記者が「パ・ズ・ル」を探る その②

私は岩手日報の新人記者。名前はあるが、社内では名前で呼ばれたことがない。 
 
 
そんな私だが、デスクの命令でこのブログを続けることになった。 
 
 
とりあえずネタ探しだ。まずは6月21日付けの岩手日報朝刊を広げてみる。1面。私のような新米記者にはとても扱わせてもらえないような、その日の新聞の顔となるべき全国、岩手のトップ記事が紙面に載っている。 
 
 

 

 
 記者なので、ふだんは記事ばかりに目が行きがちだが、「岩手日報」の題字の下に気になる広告を見つけた。
 
 

 『あと6日。詳しくは、天気予報を見よ!』 
 
 
 
「パ・ズ・ル」の広告だった。 
 
 
 
 
(天気予報?) 
 
 
 
同じ1面の天気予報を見てみた。『きょうの天気』。梅雨に入ったせいで、週間予報は曇りや雨のマークばかりだ。 
 
 
 
(ん?) 
 

天気予報の欄に『パ・ズ・ル』の広告を見つけた。 
 
 
 
『6日後には、大型の   があるでしょう』 

 
『大型の』の文字に続いて赤いペンで文字を塗りつぶしたような跡があった。 

 
『今後の岩手日報にご注目ください。詳しくは26面を!』 


(あれ?なんかこの展開、どこかで見た記憶が・・・) 
 
 
「あっ、そうだ!公園のトイレの落書きによくこんなのがあったぞ。『右を見ろ』『左を見ろ』『上を見ろ』『下を見ろ』・・・。壁のあちこちに矢印が書かれてあるアレだ」 
 
 
トイレの個室というのは、用を足す以外にすることがないので、暇にあかせて落書きの矢印を追ってみる。と、最後には『ザマア見ろ』と、下らないオチが待っている、というやつだ。 
 
 
「いやいや、わが岩手日報がその程度のくだらないものを読者に読ませるわけはない」 
 
 
ほかの記事のチェックも早々に、26面を開いてみた。 
 
 
 
『詳しくは本紙20面を!あと6日』 
 
 
テレビの番組欄の間に広告があった。今度は20面だ。 
 
 
 
ようやくたどりついた20面に大きく「パ・ズ・ル」の詳細が載っていた。 
 
 

ミステリーのため、いつ事件が起こるかわかりません。毎朝、紙面をご確認下さい。 
 
 
6月27日 第1話「魂の記憶」。菊池幸見氏 
 
 
ラジオドラマをポッドキャスティングにて展開! 
 
 
7月1日、土曜日、9時25分より IBC岩手放送『じゃじゃじゃTV』でも紹介! 
 
 
7月2日、日曜日、24時30分より IBC岩手放送『貞★子ペペロンチーノ』で特集!
 
 
 

 
夢中で広告のコピーを大声で読み上げてしまっていた。それも降版時間が迫り、あわただしい編集のフロアの真ん中で・・・。気がつくと、私にこの企画を言いつけたデスクがひきつった笑顔で私の隣に立っていた。 
 

 
「あのなぁ・・・・・・・・・。紙面に載っている広告の内容を大声で読んだって、なああぁんにも新しい情報は得られんだろうが・・・・・・・。どこに行って、誰と話せば記事になる情報が得られるか、よおおおぉぉく考えるんだな・・・・・・」 
 
 
 
ふだん、仕事のミスで私を叱る時とはあきらかに違う、それはそれは低い声だった。全身に急速に鳥肌がたつのを感じながら、私は脱兎のごとく、その場を走り去った。
 
 
6月27日まであと6日。 
 

2006年6月20日 (火)
新人記者が「パ・ズ・ル」を探る

私は岩手日報の新人記者。名前はあるが、社内では名前を呼ばれたことがない。「ボケ」、「タコ」、「あんた」、「新米」、「おい」、「そこの」、「お前」・・・・・・。 
 
 
一度として同じ呼ばれ方をされたことがない。しかも、同じような新人記者がフロアに数人いて、皆同じような呼ばれ方をされるので、一人の新人記者が叱られると、誰が叱られているのかわからず、反射的に同じフロアのあちこちで新人記者の「すみません!」の声が聞こえる。 
 
 
汗水たらし、必死の思いで書き上げた原稿が先輩の手に渡ると、わずか一読されただけで二つに裂かれてしまう。しかも笑顔で・・。 
 
 

そんな人権侵害すれすれの扱いをされている私が、ある日デスクに呼び出された。 
 
 

 
 
 
 
 
今でこそ冷静に判断できるが、その時の私は激しく動揺していた。何かとてつもない失敗をしでかし、いよいよもって、社にいられなくなるのだと思った。 
 
 
「おい!お前」 
 
 
デスクにも名前で呼ばれなかった・・・・・・。 
 
 
 
 

「どうだ?仕事は慣れたか?」 
 
 
優しい物言いが逆に怖かった。あいまいにうなずく私。 
 
 
「実はな、お前に企画ものを一つ書いて欲しいんだ」 
 
 
耳をうたがった。あわてて回りを見回すが、デスクは私を見ている。 
 
 
「私にですか?」 
 
 
「他に誰がいる?」 
 
 
 

「お前、日報くん知ってるな?」 
 
 
「は、はい。あの・・・もうじき130歳の・・・」 
 
 
「ブログを書いた後、輪転機の陰に隠れていなくなったんだ」 
 

「はあ・・・・・・・」 
 
 
 
岩手日報が創刊130周年を迎えるというので、『パ・ズ・ル』という壮大な企画を紙上で発表することになった。で、ブログを書いてもらうようにお願いしたんだが、これから、という時期に草葉の陰、いや、輪転機の陰に隠れていなくなってしまったんだ。正直困っている。もう少し、このブログを続けて欲しいんだ」 
 
 
 
「輪転機の陰なら、新聞を印刷すれば出てくるんじゃないですか?」 
 
 
「馬鹿野郎!!紙詰まりじゃないんだ。そんなもんで出てくるか!」 
 
 
「はいっ、すみません!!!」 
 
 
「でだ。お前にこのブログを続けてもらいたい」 
 

「えっ・・・。私にですか?そんな・・・どうすれば・・・」 
 
 
「んなこたぁ、自分で考えろ!!これはデスク命令だ!わかったらさっさと取材して書け!」 
 
 
 
 
そんなやりとりがあり、私はこのブログを日報くんに代わって書くことになった。紙面に「パ・ズ・ル」が掲載されるまであと7日。私は何をすれば良いのか・・・・・・。 

2006年6月17日 (土)
北上秋彦氏登場

Photo_17 というわけで「日報くん」のブログです。
 
 
さて、作家さんへのインタビューも今回が最後です。お会いしたのは北上秋彦さん、生保・損保の保険代理店経営の傍ら、作家活動をされておられます。 

 
これはチャンス!一見健康そうな日報くんですが、最近医者から「メタボリック症候群」を宣告され、悩んでおりました。


年齢ももうじき130歳になりますし、このへんで生命保険やら医療保険、はたまた自動車保険に家財保険、地震保険やら・・・えーとえーと・・・・・。もう入れるものならなんでも入ろうと思って、北上さんにご相談してみました。
 

 
 
 
北上さん、いたってにこやかに 
 
 
「指はダメです」
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 
 
 
 
 
そういうわけでインタビューに移ります。
 

 

―今回の企画名「パ・ズ・ル」ですが、パズルという言葉を聞いて何か思い浮かびますか 
 
 
「作家・雅孝司さんの言葉 
 
 
 
『パズルは短いミステリーであり、ミステリーは長いパズルである』」 
 
 
 
(おお、落ち込んでいる暇などありません。これはすごいヒントですよ!!!) 

 
 
 
―今、夢中になっていることが何かありますか 
 
「夢中というほどではないが、映画と映画音楽」 
 
(ということはミステリー映画もお好きなのでしょうね) 
 
―自著の小説の中で気に入っているセリフやフレーズを教えて下さい 
 
「『大事にすれば、一生使える命なんですから』(種の終焉)」 
 

(ふむふむ・・・) 
 
―世の中で「これが一番怖い」と思っているものは何ですか 
 
「中国における原発事故。春先に日本を覆う黄砂を放射能に置き換えてみれば、その恐ろしさは一目瞭然」 
 
(確かに・・・。思わず指に脂汗がにじみました) 
 
―石川啄木は今年生誕120周年、宮沢賢治は今年生誕110周年の節目の年に当たります。この二人がなぜか岩手日報で記者として仕事をしています。あなたは岩手日報の編集局長。何をテーマに取材させますか 
 
「石川啄木には宮沢賢治を。宮沢賢治には石川啄木を。(宮沢賢治を探偵役にして、石川啄木の謎を追うというミステリーを執筆予定)」 
 
(ありがとうございました) 
 

 
 
 
北上さんから決定的なヒントをいただきました。 
 

 
この「パ・ズ・ル」が何なのか?ようやくお話しする時がやってきました。 
 

 
長い間、このブログにお付き合いくださってありがとうございます。 

 
 
これまでご紹介した6人の作家さんが、それぞれ短編のミステリー小説を書いてくれました。ただし、ある部分が空欄になっています。 
 

 
実は皆さんに空欄に言葉をあてはめて、小説を完成させていただきたいのです。 
 
 
「パ・ズ・ル」は短いミステリーです。そして、このミステリーは長い「パ・ズ・ル」なのです。 
 

もちろん、ただ空欄に言葉をあてはめていただいて「よくできました、はい、おしまい!」なんてそっけないものではありません。 
 
 
素晴らしい言葉を考えて下さった方には素晴らしい賞品を差し上げます。 
 
 
 
 
え?じゃあ、そうすればいいのかって? 
 
 
 
すみませんが、もう1回だけこのブログにお付き合い下さい。というわけで、また次回・・・・・・・。 
 
 
(「パズル企画概要」へと続きます)

 

2006年6月16日 (金)
ニュース速報5

岩手日報の創刊130周年企画「パ・ズ・ル」の全貌が間もなく明かされることが16日分かった。20日頃発表の見込み。今まで、断片的にしか伝えられてこなかった内容が、遂に明らかとなる。これまで制作日誌を執筆してきた日報くんは「私もそろそろお役御免となる。これほど楽しく働けたのは、130年近く生きてきた中で初めてだ。皆さんに感謝したい」と神妙な面持ち。いよいよ企画が本格化するものと思われ、日本中の期待も盛り上がっている。

2006年6月15日 (木)
平谷美樹氏 登場

Photo_16 というわけで日報くんのブログです。


作家さんへのインタビューも今回が5回目となりました。毎回、事前にご連絡することもなく、失礼を承知で質問を繰り返しておりますが、今回お会いした平谷美樹さんは、なぜか日報くんが来るのをすでに知っていたということでした。


はて?これまでにインタビューした作家さんの中で噂にでもなったのかしらん、と思っていたら、そうではなくて・・・・・・。

 
 
「実は昨晩、石川啄木と宮沢賢治が夢に出てきましてね。日報くん、という名の『指』がやって来て、いろいろ聞くからよろしく頼む」と言ってました。



(ひえええぇぇぇぇぇぇぇ・・・・・・・・・・・・)




にこやかに話す平谷さんの言葉に、思わず背筋の(と言っても『指』なので、どこが背筋なのかわかりにくいでしょうが・・・)凍る思いがいたしました。

 
自分が幽霊のような存在のくせに、実はこういう怖い話は苦手なのです。おのれ啄木め!おのれ賢治め!知らないところでこんないたずらを仕組んでおったか・・・。 
 

 
恐怖で血の気が引いたり、怒ったりで、指を(えーっと・・・顔のことです)赤くしたり青くしたりしながらインタビューを始めます。 
 
 
 

―今回の企画名「パ・ズ・ル」ですが、パズルという言葉を聞いて何か思い浮かびますか 
 

「クロスワード・パズルですかね。ぼくが唯一やったことのあるパズルです」 
 

(ああ、空欄に言葉をあてはめて完成させるパズルですね!) 

 

―今、夢中になっていることが何かありますか 
 

「フライフィッシングです。これも一種のパズルのようなもので、季節や時間帯、羽化している水生昆虫の種類などの『ピース』をうまく組み立てないとなかなか獲物に出会えません」 
  

(ふむふむ、何かが欠けてもいけないんですね・・・) 
 

―自著の小説の中で気に入っているセリフやフレーズを教えて下さい 

 

「『神様は、ときどき良いことをする』」 
 



(なかなか含蓄のある言葉です) 
 

―世の中で「これが一番怖い」と思っているものは何ですか 
 

「高いところ。これは、テレビで見ていても怖いです」 
 

(日報くんも怖いです) 
 

―石川啄木は今年生誕120周年、宮沢賢治は今年生誕110周年の節目の年に当たります。この二人がなぜか岩手日報で記者として仕事をしています。あなたは岩手日報の編集局長。何をテーマに取材させますか。 
 

「申し訳ありませんが、この問題はパスします。啄木にも賢治にも記者が務まるとは思えないので」 
 

(ありがとうございました) 
 
 
 


「クロスワード」「空欄」「言葉をあてはめる」・・・・・・。



さっきの恐怖や怒りはどこへやら。平谷さんの答えになぜかワクワクするものを感じながら、次の作家さんに会うことにいたします。啄木と賢治の薦める作家さんへのインタビューも残すところあと一人です。皆さんは「パ・ズ・ル」の姿が見えてきたでしょうか?

2006年6月14日 (水)
ニュース速報4

Photo_10 14日、日報くん(129歳)の長男パズルくん(29歳)が、IBC岩手放送18日深夜0:30放送の「貞子ペペロンチーノ」から出演依頼が来ていることを明らかにした。パズルくんは「たいへん興味深いオファーだ。もちろん受けるつもり。当日はW杯日本対クロアチア戦終了後の時間帯でたくさんの代表サポーターが目にするだろう。前線で動き回りたい」と決意を表明。日報くんは「息子とはこの100年近く連絡を取っていない。何をするつもりかは分からないが、出るからには日報魂を見せてほしい」と期待感をにじませている。

2006年6月13日 (火)
道又力氏 登場

Photo_15 というわけで日報くんのブログです。  
 

さて、次に訪れましたのは道又力さん。作家であると同時に脚本家、そして『みちのく国際ミステリー映画祭』の運営委員長も務めておられるご多忙な方です。 
 

どうも日報くんの姿に興味をもたれたようで、あちこち触られてしまいました。


「猫の手も借りたいんだ。どう?みちのく国際ミステリー映画祭を手伝わない?」


いえ、あの・・・・・・日報くんは「指」ですからお役に立てないですってば・・・・・・。

日報くんが役に立たないとわかって、ようやくインタビューへとこぎつけました。なにやら気まずい二人であります・・・。 
 

―今回の企画名「パ・ズ・ル」ですが、パズルという言葉を聞いて何か思い浮かびますか 
 

「いくつもの断片を集め、一つのまとまった形を作る・・・・・・これは脚本を書く作業に似ているかも。物語を語る手法としても”パズル”は有効です。 
 


クライマックスを迎えた瞬間、 
 


一見無関係な事件の数々が互いにピタリと組み合わさる。うまく書ければ実に快感です」  
 

(おお、何か日報くんのインタビューとも通じるような気がします。さまざまな作家さんに会い、同じ質問を繰り返しています。最初はなぜこんな質問を繰り返すのかわからなかったのに、だんだん作家さんの答えの中に何かヒントらしきものが見えてきているのです) 
 

―今、夢中になっていることが何かありますか 
 

「夢中というよりは、時間に追われて動いていることが二つ。一つは講談社文庫から年内に出版される本の締め切り。もう一つは今年で10周年を迎える『みちのく国際ミステリー映画祭』の準備です」 
 

(お忙しい中すみません。『みちのく国際ミステリー映画祭』も楽しみですね) 
 

―自著の小説の中で気に入っているセリフやフレーズを教えて下さい 
 
 

「小説ではないのですが、あるイベント用に脚色したミステリー劇『デストラップ』のラスト。舞台に魂を奪われた主人公が死ぬ場面を考えていた時、ふと 
 


『セリフは尽きた。幕を下ろせ』 
 


というのを思いつきました。シェークスピアの芝居に出てきそうなセリフで気に入っています」 
 

(素晴らしいセリフです・・・。日報くんも「パズルの謎は解けた。ブログを閉じよ」なんて言いたいですけど・・・) 
 

―世の中で「これが一番怖い」と思っているものは何ですか 
 

「一番怖いのは、仕事を頼んでくる人がいなくなること。小説家と違って脚本家は共同作業の単なる一員です。舞台や映像として形にする人たちがいなければ、いくら書いてもただの紙クズでしかないのです」 
 

(日報くんもこのブログを見てもらえないとしたら怖いです) 
 

―石川啄木は今年生誕120周年、宮沢賢治は今年生誕110周年の節目の年にあたります。この二人がなぜか岩手日報で記者として仕事をしています。あなたは岩手日報の編集局長。何をテーマに取材させますか 
 

「貧乏で苦労した啄木には、収入格差が広がる『勝ち組、負け組』を取材させ、現代社会の不平等な仕組みを明らかにしてもらいます。宮沢賢治は疲弊する一方の農村に心を痛めていました。そこで、いかにすれば農民が農業だけで自立できるかを追求してもらいます」 
 

(ありがとうございました) 
 




今回の企画名
「パ・ズ・ル」。そのヒントとなるものを探しに、作家さんに会い、繰り返す5つの質問。その答えの中にいくつか気になる言葉が浮き出てきました。隣で啄木と賢治が「やっと気がついたね・・・」なんて薄笑いを浮かべています。



日報くんがインタビューしてきたのがなぜ作家さんだったのか?ようやくその意味がわかってきました。今回の道又さんの答えの中に、大きなヒントを得たような気がします。

2006年6月12日 (月)
ニュース速報3

ニフティの超人気ポッドキャスト番組「こむぞう」が岩手日報の創刊130周年企画「パ・ズ・ル」と業務提携の方向で協議に入っていることが、12日に分かった。こむぞう関係者は「吸収するということではない。お互いに良い形を探ろうということだ」と買収目的ではないことを強調。今後の展開に注意が必要だ。

2006年6月11日 (日)
松田十刻氏登場

Photo_14 というわけで「日報くん」のブログです。

さて、次に訪ねたのは松田十刻さんです。かつては新聞記者をされていたことがあり、その当時は日報くんのライバルでありました。あ、松田さんはそう思ったことは一度もない・・・。コホン、失礼しました。 
 
そして、ご自身の公式ホームページを持ち、なんとブログもされているという・・・。ブログの世界でも日報くんのライバルとなる存在の作家さんです。あ、ブログでもやっぱりライバルだとは思っていない・・・。コホン、またまた失礼しました。 
 

気恥ずかしさにいささか顔を(指を?)赤らめながら、松田さんにインタビューを試みました。

-今回の企画名「パ・ズ・ル」ですが、パズルという言葉を聞いて何か思い浮かびますか


「書斎の壁に掛かっているジグソーパズル。たぶん地中海の島」


(へえ、書斎の壁に・・・)


-今、夢中になっていることが何かありますか


「岩手日報朝刊の連載小説『アリアドネの糸』(6月15日~)」


(おおお!作者自らのPRありがとうございます。皆さんぜひご愛読下さい)


-自著の小説の中で気に入っているセリフやフレーズを教えて下さい

「『チャップリン謀殺計画』のチャップリンのセリフ。映画『独裁者』で、兵士に向けて演説したものをアレンジ。


『残念ながら、私はあなたがたの望むような皇帝などにはなりたくありません・・・・・』」

(ふむふむ)


-世の中で「これが一番怖い」と思っているものは何ですか 
 

「殺し合い」


(たしかに・・・)


-石川啄木は今年生誕120周年、宮澤賢治は今年生誕110周年の節目の年に当たります。この二人がなぜか岩手日報で記者として仕事をしています。あなたは岩手日報の編集局長。何をテーマに取材させますか



「現代によみがえった啄木には、まずは『啄木新婚の家』が本当に新婚生活を送った家なのかどうか確認してもらう。さらに現代における若者の恋愛事情、有名人のスキャンダル、多重債務・自己破産問題など、啄木が関心を抱いているテーマに、啄木ならではの切り口でアプローチしてもらう」


「賢治は春画のコレクターであり、性教育に多大な関心を抱いていた。ぜひ、現代の性風俗や性教育、ジェンダーフリー教育などの実態を取材させたい」


「余談だが、もしも二人がコンビを組んだら、たぶん啄木はその日のうちに賢治に借金を申し込むかもしれない。


最後に二人の対談。現代における自分たちに対する評価など」


(ありがとうございました) 
 

 
 
隣に立っている啄木と賢治が目を輝かせております。


「ぜひ、やらせてくれ!」なんて・・・。



あのねえ、あなたたちはもうこの世の人じゃないんですからね。え?じゃあ、代わりにやってくれないかって?そんな無理言っちゃいけません。日報くんは二人の薦める作家さんたちにインタビューするという、大事な仕事があるじゃありませんか。 

 
 
というわけで、不満げな二人を尻目に、日報くんは次の作家さんに会うことにいたしましょう。まだまだ道半ば。「パ・ズ・ル」のヒントは依然として見えてきません。

2006年6月10日 (土)
ニュース速報2

Photo_2 9日午後、盛岡市志家町のIBC岩手放送本社において、IBCアナウンサーによるラジオ収録が行われた。岩手日報社の創刊130周年企画「パ・ズ・ル」に関連したものと思われるが、具体的な内容は明らかにされていない。IBCメディア企画部の丸山安曇氏は「まったく聞いていない。寝耳に水だ。対応は弁護士と相談して決める」と戸惑いを隠せない。

2006年6月 9日 (金)
斎藤純氏 登場

Photo_13  というわけで、日報くんのブログです。

この場をお借りして、日報くんが身の潔白を表明しておきたいことがあります。

ごく一部の方から、この日報くんの姿が、吉本興業のベテラン漫才コンビ「大木こだま・ひびき」さんのギャグ「チッチキチー」に酷似している、という不本意なご指摘をいただきました。



断じてそのようなことはありません!!!


もうじき130歳になろうというこのワタクシ、130年前からこの姿です。日報くんのほうが「チッチキチー」より歴史は古いのです。

なにやら「盗作」という言葉が日々紙面におどる昨今です。誤解なきよう、あらためてお断りしておきます。

とは言いましても、この日報くん、果たしてどんな姿をしているのか、皆さんもイメージしにくいところはあるでしょう。「パ・ズ・ル」がテーマとなっているこのブログです。ま、そのへんはあまり深く考えず、軽く受け流して先へ進んでいただければ幸いです。


てなわけで、菊池幸見さんへのインタビューを終え、次に日報くんが向かいましたのは斎藤純さん。岩手日報紙上に連載小説「銀輪の覇者」を書いて下さったこともある、日報くんにとってもなじみの深い作家さんです。菊池幸見さんと同じ質問を斎藤さんにもしてみました。

―今回の企画名「パ・ズ・ル」ですが、パズルという言葉を聞いて何か思い浮かびますか

「パズルは苦手です。頭がそういう構造になっていないようです」

(ふむふむ・・・)

―今、夢中になっていることが何かありますか

「たくさんありすぎて・・・。気取っていうなら『日々、充実して過ごすこと』に夢中です。30歳以降、『今日は暇だな』と思ったことや、時間を持て余したことが一度もありません。これではいけないと反省し、スローライフの実現を目指しています。でも、スローライフに夢中になっては本末転倒ですよね。ただし、仕事で忙しいわけではないので、これも大いに反省しなければなりません」

(ほおほお・・・)

―自著の小説の中で気に入っているセリフやフレーズを教えて下さい

「誰もが冬の旅人だ。/振り向けば、雪のうえに足跡がくっきりと残っている。/ぼくはいつも『冬の旅人』であることを自覚していたいと思う。(『暁のキックスタート』より)」

(この質問は我ながら気に入っております。作家さんが自分の作品のどの部分に思い入れがあるのかを知るヒントになりますね・・・)

―世の中で「これが一番怖い」と思っているものは何ですか


「『妻』と答えると後が怖いので、地震です(本当に苦手です)」

(ご本人の回答のままです)

―石川啄木は今年生誕120周年、宮沢賢治は今年生誕110周年の節目の年に当たります。この二人がなぜか岩手日報で記者として仕事をしています。あなたは岩手日報の編集局長。何をテーマに仕事をさせますか

「賢治にも啄木にも『ぼくが代わりに仕事(取材)をするから、貴君は創作にいそしむこと』と命じます」

(ありがとうございました)


斎藤純さんのご協力にお礼申し上げ、次の作家さんのもとへと向かいます。どうですか?このブログ「パ・ズ・ル」の意味がわかってきたでしょうか?

ニュース速報1

岩手日報社の創刊130周年記念企画「あなたがつくるミステリー パ・ズ・ル」にIBC岩手放送が協力していることが9日午前分かった。協力の内容、両者の関係等は不明。IBCメディア企画部の上路健介氏は、「詳細は言えないが、今まで見たこともない企画であることは間違いない。当社も全面的にバックアップしていく。」と語っている。

2006年6月 7日 (水)
菊池幸見氏登場

Photo_12

というわけで、「日報くん」のブログです。

ことしの7月に130歳を迎える日報くんが10コ下の石川啄木、20コ下の宮沢賢治の言うとおり、岩手のミステリー作家さんたちに話をきくことになりました。



で、質問は次の5つ

①今回の企画名「パ・ズ・ル」ですが、パズルという言葉を聞いて何か思い浮かびますか

②今、夢中になっていることが何かありますか

③自著の小説の中で気に入っているセリフやフレーズを教えて下さい

④世の中で「これが一番怖い」と思っているものは何ですか

⑤石川啄木は今年生誕120周年、宮沢賢治は今年生誕110周年の節目の年に当たります。この二人がなぜか岩手日報で記者として仕事をしています。あなたは岩手日報の編集局長。何をテーマに取材させますか



うーん・・・。なんか日報くんが皆さんに「パ・ズ・ル」を出そうというのに、日報くんまでわからなくなってきました。本当にこんな質問がヒントになっているのでしょうか。5つ目の質問なんか、二人の単なる興味本位の質問のように思えるのですが・・・。



わからないままやって来たのは、IBC岩手放送。啄木と賢治が最初に会うように話していたのは人気アナウンサーでありながら、作家としての顔もお持ちの菊池幸見さんでした。

事前に約束もとりつけず、いきなりの訪問で、しかもこんな容貌なので菊池さんも相当驚いたようでした。しかし、さすが啄木、賢治の推薦する作家です。この不条理な現状をことごとく無視し、快く日報くんの質問に答えてくれました。


①「ルービックキューブ。あれは難しかった。二面程度でお手上げでしたから」


②「夢中というより、熱心に取り組んでいるのは早起き。この春から朝のワイド番組を担当するようになって、毎日四時起きです。枕の回りには目覚まし時計が4個。せめて1個で起きられるよう努力中」


③「『女房を助けに行かなきゃならねぇんだ。これにて失礼』(泳げ、唐獅子牡丹)」


④子供の頃はオバケだったけど、大人になってからは人間ですね」


⑤「啄木には盛岡の花柳界の裏側を取材させる。体験リポートをやらせたら上手そうだから。でも取材費がけっこうかかるかも。

星に詳しい賢治には、占星術や陰陽道について書いてもらいたい」




うわあ、がぜんこの役目が楽しくなってきました。ウィットに富んだ答えでおもしろい!


まだ、「パ・ズ・ル」のヒントは見えないけれど、ジグソー・パズルのピースのように一人ひとりの作家さんの答えをつなぎ合わせると何かが見えてくるかもしれません。




突然の訪問の無礼をお詫びしつつ(見かけによらず、礼儀正しいのです)、いそいそと次の作家さんを訪ねることといたします。さて、次の方は・・・。

2006年6月 6日 (火)
日報くん登場

Photo_1

というわけで、「日報くん」のブログです。


自分のことを「日報くん」なんて呼んでいるけれど、明治9年7月21日生まれの129歳、もうじき130歳を迎えます。岩手日報の創刊とともに生まれて、以来、ずっとこの新聞とともに生きているのです。人間ならギネスブックものの年齢なんですが、そこはまあ・・・このブログならではのキャラクター、ということであまり深く追及しないように。えっ、幽霊かって?まあ、そうかも知れません。

こんなキャラクターの日報くんだけど、今の時代に取り残されないよう、こんなブログを始めてみました。「ブログの女王」なんて言われるタレントさんがいるように、日報くんは「ブログのご隠居」を目指しています。

さて、そんなよくわからない存在の、この日報くんがこのブログで取り上げたいのはパズル!いえ、パズルといっても普通のパズルじゃありません。なんせ、こんな幽霊みたいな「日報くん」が取り上げるパズルですもん。ちょっと変わった怪しげなパズルを皆さんにご紹介したいと思っています。

岩手、ときいて思い浮かべるものを考えてみました。やはり代表的なのが石川啄木、宮沢賢治でしょうか。いやいや、他にも岩手といえばいろいろありますが、日報くんが取り上げるのはなんといってもこの二人。なんせ、石川啄木は今年生誕120周年、宮沢賢治は生誕110周年、今年130歳(130周年)になるこの日報くんのちょうど「10コ下」「20コ下」なんです。仲が良いんですよ。昔、岩手日報にも作品を発表してくれたこともあるんですから・・・。で、今二人とも日報くんのそばに立っているんですけどね・・・。この二人にも協力してもらって皆さんにパズルを出したいんですよ。

このパズルを考えつく前に、啄木、賢治と相談したんですが「ただパズルを出してもつまらない」って言うんです。この二人が今注目している岩手のミステリー作家たちがいるんですが、「その人たちに話を聞いてくれ」って言うんです。「その話をつなぎあわせるとパズルが見えてくるから」って・・・。

初めは日報くんもわからなかったのです。でも、この偉大な二人の後輩たちの言うとおり、何人かの岩手のミステリー作家たちに会って話をきいてみると・・・。

さあ、日報くんの出すこの「パズル」。最後まで読んでくれないと謎は解けないかもしれません。「ブログのご隠居」こと日報くんが皆さんにお届けするミステリー「パズル」。次回のブログをお楽しみにしていて下さいな。